<好評2刷>(2013年6月)
社会の指導的立場に就く人、日本の行く末に興味のある若い世代を読者に想定し、「未来を切り拓く」よすがとなるよう書かれた類例のない歴史書です。インドと中国の戦争、スエズ危機、第二次大戦中の米・英暗闘など、他で読めない事実が独特の視覚で取り上げられます。「こんなことも、自分は知らなかった」と思わせる十章は、慶應大大学院講義のための書き下ろしです。「世の中を見る目が変わった」と言わせた人気講義でした。最初の章は「若かった日本の勢いを知る」。東京五輪開会式が秘めた無数のシンボリズムが、初めて余す所なくとらえられました。全体のモチーフは、章題にもなった「楽観論者だけが未来をつくる」。日本が成し遂げたこと、また世界における日本の立ち位置が知りたい人には、必読の書です。