こうして、日本は生まれかわった。 江戸から明治へとうつりゆく激動の時代。西洋の技術や産業を知った日本人たちは、いかにして人に先駆け、あるいは団結協力し、それをおのれのものとしたのか。江川坦庵や大島高任、尾高惇忠、竹鶴政孝など、あるべき日本の未来を見据え、最善を尽くした14人の男たちの苦闘の物語を、歴史小説家の植松三十里がいきいきと描く。「世界遺産」を含む貴重な写真を多数掲載。「Wedge」連載の書籍化。
静岡市出身、東京女子大学史学科卒。婦人画報社勤務を経て平成15年、『桑港にて』で歴史文学賞、平成21年『群青 日本海軍の礎を築いた男』で新田次郎文学賞を受賞、同年『彫残二人』で中山義秀文学賞受賞。近刊に『雪つもりし朝 二・二六の人々』(角川書店)、『繭と絆 富岡製糸場ものがたり』(文藝春秋)、『猫と漱石と悪妻』(中央公論新社)など。