大数の法則とは、「1つ1つは予想が難しい物事も、それらが沢山寄せ集まると、全体としての振る舞いは安定する」というものだ。 たとえば、コイン投げを数多く繰り返すことによって表の出る回数は1/2に近づく。数多くの試行を重ねることにより事象の出現回数が理論上の値に近づく定理のことをいう。 この法則は現代社会の至る所で活用されており、私たちが銀行から自由にお金を引き出せるのも、選挙が成立するのも、保険制度が運用できるのも、大数の法則のおかげである。 本書では、大数の法則とは何かについて詳しく説明をするとともに、大数の法則が世の中でどのように活用されているか、さらには人々がチームで仕事に取り組むときに、大数の法則をどのように活かしていけるかを考えていく。 大数の法則を知ることで、いつもとは違った視点で世の中を見ることが出来るようになる。違った視点で見れば、違う考え方が浮かんできて、ビジネスや人生のヒントになるはずだ。