<好評2刷>(2023年9月)
奈良国立博物館で学芸部長をつとめ、現在は東京にある仏教美術の殿堂・半蔵門ミュージアム館長として仏教美術の魅力を知り尽くす著者が、優しくわかりやすい語り口で、仏像や社寺など、仏教文化に裏打ちされた奈良の深い魅力を紹介する人気エッセイ集の第2弾!
約30年間、奈良国立博物館で奈良に残る寺社や伝統行事、正倉院宝物等に触れてきた西山厚さん。帝塚山大学教授を経て現在は同大学客員教授、2019年4月からは、東京にある仏教美術の殿堂・半蔵門ミュージアム館長にも就任しました。
本書では、誰もが知る東大寺大仏にまつわる悲話、雪の室生寺と写真家・土門拳の知られざるエピソード、奈良時代に行基が建てた小さなお寺の驚くべき苦難の歴史など、著者が「日本の一番いいものは、奈良にある」という奈良の深い魅力を読みやすいエッセイを86話、収載しました。毎日新聞奈良版の人気連載を書籍化したもので、1話が3~4ページ完結でとても読みやすい本になっています。
物騒がしい現代日本にとって、奈良の伝統は大切なたからもの。「古くて新しい」場所、奈良の魅力に気づかされます。