荒野の上のアカデミー 京大的教養

カオスの世界の歩き方(仮)

酒井 敏:著 ,杉本 恭子:著
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荒野の上のアカデミー 京大的教養
荒野の上のアカデミー 京大的教養
カオスの世界の歩き方(仮)
酒井 敏:著 ,杉本 恭子:著

日本が世界に誇る“京大的アホ”を輩出する「自由の学風」のヒミツに迫る!

定価:2,200円(税込み)
四六判並製 約280ページ
発売日:2025年 9月20日
ISBN:978-4-86310-297-2
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◎「三分の一は進学、三分の一は就職、残りの三分の一は行方不明です。」

日本が世界に誇る“京大的アホ”を輩出する京都大学「自由の学風」のヒミツに迫る!

 

ノーベル賞受賞者を多数輩出するエリート大学、変人たちの巣窟、アングラカルチャーの拠点・西部講堂が残してきた伝説の数々、森見登美彦氏が描いた“腐れ大学生”のモデルとなった学生たち……。

様々なイメージから語られる京都大学は、「学問の自由」を追求する過程で独自のユニークな文化を多数生み出してきました。その過程で育まれた“京大的”な教養は、世代を超えて今なお受け継がれています。

この豊かで無駄な(?)発想を可能にする京大的教養にこそ、社会に広がる閉塞感を打開するヒントがあるのでは?

型破りな教授陣、世間の「こうあるべき」とは正反対の学生たち、そして失われつつある自由なる空間――様々な証言から見えてきたのは、管理排除という発想からかけ離れた、予測不可能な世界を生き抜くホッタラカシの哲学でした。

 

【担当編集者からのコメント】

京都大学から「自由」が失われつつある…と言われます。百万遍からタテカンが消え、自治と対話のあり方が変わり始めたのは、日本の社会全体に広がる「不自由さ」と無関係ではありません。矛盾なき世界が美化され、あらゆる物事に意義や合理性が求められる現在だからこそ、コスパやタイパでは決して測れない、豊かで無駄な行為(=「京大的教養」)の必要性やその魅力を見直していただければ幸いです。

 


<本書の目次>

プロローグ 京大的文化と折田先生像
第1章 京大っぽさの原点「教養部」 
第2章 「教養」とは冒険のプロセスにある
第3章 「やりたい」に理由はいらない
第4章 ガラクタは集めておくと教養に化ける
第5章 野生の思考
おわりに

 

※内容は予告なく変更となる可能性がございます

著者プロフィール
酒井 敏 (さかい さとし)

京都大学名誉教授。専門は地球流体力学。京都大学大学院理学研究科修士課程を中途退学して教養部の助手に着任。以来、40年以上京都大学に在籍している。大学の未来に危機感を抱き「京大変人講座」を発起。予測不可能な時代における変人の価値を問い続ける。現在は静岡県立大学グローバル地域センター特任教授、副学長。著書に『京大的アホがなぜ必要か−−カオスな世界の生存戦略』(集英社新書)『野蛮な大学論』(光文社新書) 、共著に『京大変人講座』『もっと! 京大変人講座』(ともに三笠書房)など。

杉本 恭子 (すぎもと きょうこ)

大阪出身、京都在住のフリーライター。同志社大学大学院文学研究科新聞学専攻修了。学生時代は同大の自治寮・アーモスト寮、学生会館別館で過ごし、吉田寮や熊野寮、ブンピカなどで自治を担う京大生とも交流。アジールとなりうる空間、自治的な場に関心をもちつづけ、寺院、NPO法人、中山間地域でまちづくりを担う人たちなどのインタビュー・取材を行っている。著書に『京大的文化事典』(フィルムアート社)、『まちは暮らしでつくられる』(晶文社)。

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