家電口論

2017年11月9日

»著者プロフィール
閉じる

多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

 話題のAmazon Alexa / Echo(以下 Amazonはアマゾン、Alexaはアレクサ、Echoはエコーとカタカナ表記)が日本に正式に上陸。発表された。カテゴリーはAIスピーカー。日本でも何社かは既に発売しているが、本家はアマゾンだ。世界を席巻しつつある。何がスゴいのかレポートしたい。

アマゾンエコー

最近のAI

 AIとは、artificial intelligence。日本語で人工知能、耳に馴染むようなったが、おさらいしておくと、コンピューター(計算機)に人間の脳と同じ働きをさせようと言うことだ。概念ができたのは1956年。アメリカはジョン・マッカーシー博士の「コンピューターで推論・探索することで、問題を紐解く」という提案だ。概念としてはありなのだが、これは何もないところから、問題を解決させろと言うことと同じで、人間も「大天才」にしかできない。当然、コンピューターもできないことをさせようとしたのと同じ。AI黎明期の話だ。

 普通の人間は、行動し、学び、教育により知識を得て、初めていろいろなことができるのが一般的。「コンピューターに知識を与えてしまえ!」というのが次の段階。しかし、必要十分な知識(データー)をコンピューターに与えるのは大変、というより自分の人生が、コンピューターに知識を与えるだけで終わったり、与える途中で終わったりする可能性もあると言うことで、AIには宙ぶらりんの状態が続くことになる。

 これが変わったのが2012年。カナダのトロント大学のチームが出した「マシン・ラーニング(ディープ・ラーニング)」だ。インターネット上のビッグデーターを元に、コンピューター自身が学ぶ仕組み。例えば、人には分かってもコンピューターには分からなかった、「あれやって、これやって」という曖昧な指示を、コンピューターが理解できるようになったわけだ。

 2009年の細田守監督の名作映画「サマーウォーズ」の中に、謎の人工知能「ラブマシーン」が出てくる。インターネット上のアカウントを次々自己に取り込み、ネット上では、無限の能力を持つ存在として描かれている。しかし「ラブマシーン」を開発した侘助は「ラブマシーン」を「ハッキングAIに「好奇心」をプログラムしただけ」と解説している。好奇心=自己学習。これもトロントのチームと同じだ。

 ビッグデーターを持つアマゾンがAIに手を伸ばすのは当たりまえのことだ。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る