2023年2月2日(木)

家電口論

2017年11月9日

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多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

1961年生まれ。慶應義塾大学理工学部卒、同理工学研究科修了。大手メーカーにて商品開発・企画を担当後、独立。現在、商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。

 話題のAmazon Alexa / Echo(以下 Amazonはアマゾン、Alexaはアレクサ、Echoはエコーとカタカナ表記)が日本に正式に上陸。発表された。カテゴリーはAIスピーカー。日本でも何社かは既に発売しているが、本家はアマゾンだ。世界を席巻しつつある。何がスゴいのかレポートしたい。

アマゾンエコー

最近のAI

 AIとは、artificial intelligence。日本語で人工知能、耳に馴染むようなったが、おさらいしておくと、コンピューター(計算機)に人間の脳と同じ働きをさせようと言うことだ。概念ができたのは1956年。アメリカはジョン・マッカーシー博士の「コンピューターで推論・探索することで、問題を紐解く」という提案だ。概念としてはありなのだが、これは何もないところから、問題を解決させろと言うことと同じで、人間も「大天才」にしかできない。当然、コンピューターもできないことをさせようとしたのと同じ。AI黎明期の話だ。

 普通の人間は、行動し、学び、教育により知識を得て、初めていろいろなことができるのが一般的。「コンピューターに知識を与えてしまえ!」というのが次の段階。しかし、必要十分な知識(データー)をコンピューターに与えるのは大変、というより自分の人生が、コンピューターに知識を与えるだけで終わったり、与える途中で終わったりする可能性もあると言うことで、AIには宙ぶらりんの状態が続くことになる。

 これが変わったのが2012年。カナダのトロント大学のチームが出した「マシン・ラーニング(ディープ・ラーニング)」だ。インターネット上のビッグデーターを元に、コンピューター自身が学ぶ仕組み。例えば、人には分かってもコンピューターには分からなかった、「あれやって、これやって」という曖昧な指示を、コンピューターが理解できるようになったわけだ。

 2009年の細田守監督の名作映画「サマーウォーズ」の中に、謎の人工知能「ラブマシーン」が出てくる。インターネット上のアカウントを次々自己に取り込み、ネット上では、無限の能力を持つ存在として描かれている。しかし「ラブマシーン」を開発した侘助は「ラブマシーン」を「ハッキングAIに「好奇心」をプログラムしただけ」と解説している。好奇心=自己学習。これもトロントのチームと同じだ。

 ビッグデーターを持つアマゾンがAIに手を伸ばすのは当たりまえのことだ。


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