冬の味覚、日本海のズワイガニ漁(富山県より西)が、2024年も11月6日に解禁されました。毎年初競りが話題になり、雄のズワイガニが高値で落札されています。資源管理が功を奏し、日本海西部の漁獲枠は前年比で1割増えて、8年ぶりの高水準になっているとも言われています。
確かに、TAC(漁獲可能量)の設定や、各都道府県による水揚げの規制などが行われているようです。ただし、本当に回復しているといえるのでしょうか? 他国のズワイガニ漁と比較するとどうなのか、日本のメディアでは国内のズワイガニ漁のみにフォーカスを当てているのでよくわからないと思います。
一般人が食べるズワイガニの大半は、国産ではなくロシア、北米、ノルウェーなどの国々です。報道がないので一般には知られていませんが、海外と比較して現実を直視すると驚くことでしょう。その一例として、大きくズワイガニの資源量を増加させているノルウェーと比較してみましょう。