2026年2月13日(金)

日本の漁業 こうすれば復活できる

2026年2月13日

 シシャモが大漁です。ただしこれは、消え続ける日本のシシャモの話ではありません。科学的根拠に基づく資源管理で、漁業が成長産業になっているアイスランドのカラフトシシャモ(以降・シシャモ)のことです。

アイスランドシシャモ(筆者提供)

 日本市場へシシャモを供給している国は、主にアイスランドとノルウェーです。前者のアイスランドが2024年と25年(9000トンのみ漁獲)、ノルウェーは25年26年の2年間資源量が減少したために、予防的アプローチとして禁漁となっていました。

 冷凍加工原料なので、1~2年は加工業者が何とか調整して原料在庫を持たせていたとしても、そろそろ限界です。漁業再開は朗報なのです。

 実はアイスランドで資源減少による禁漁といっても、漁獲しようと思えば数万トンは容易に漁獲できる資源量でした。日本で同様に禁漁にしたら、昨年のスルメイカの増枠ではないですが、大騒ぎになって政治家に圧力がかかり、水産庁がいやいや枠を出していたことでしょう。

 しかしながら、アイスランドでは獲り過ぎてしまえば資源がなくなり、自分で自分の首を絞めることを理解しています。このためそういった自滅行為はしません。

 また、人が食べる量だけでなく、クジラやマダラなどが捕食する数量も考慮して、生態系を考えて漁獲枠を設定しています。人間だけの都合で「シシャモがいるのになぜ獲らせないのか!」とはならないのです。

 上のグラフをご覧ください。青色の漁獲可能量とオレンジ色の漁獲可能量がほぼイコールであることがわかります。実際の漁獲できる数量より「かなり制限された枠」なので、漁獲枠の通りに漁獲量がなるのは「当たり前」なのです。

 このため漁獲枠通りの漁獲量になるため、漁獲開始は2月の中頃からですが、昨年(25年)のわずか9000トンから約19.7万トンの漁獲量に激増することが確定的なのです。


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