米軍とイスラエル軍は2月28日、イランに対する大規模攻撃を開始した。イランの現地時間で午前7時頃、米東部時間で午前1時頃のことであった。
トランプ大統領は、この攻撃を国民に知らせるのに、緊急会見ではなく、午前2時のSNSへの投稿を用いた。それは「つい先ほど、米国軍はイランにおける主要な戦闘作戦を開始した。我々の目的は、極めて凶悪で恐ろしい集団であるイラン政権による差し迫った脅威を排除し、アメリカ国民を守ることにある」で始まる8分間のビデオメッセージであった。一般国民だけでなく、ごく一部の諜報関係に携わる議員などを除いて、連邦議会のほとんどの議員に対する通告もなかった。
攻撃開始はちょうど土曜の午前2時であったため、トランプ批判で知られるお笑い番組サタデーナイトライブは、生放送であることを利用して、早速その日の夜の放送のオープニングにトランプに扮した登場人物がUSAと書かれた白い野球帽で登場し、「こんばんは、そして第三次世界大戦おめでとう」と会見を始め、ついには節をつけて「戦争。何に役立つのか?エプスタインファイルから注意を引き離すためだ」と歌ってトランプを揶揄した。
このようにお笑い番組で早速エプスタインファイルから目をそらすためと歌われるくらい、このイラン攻撃の大義は不透明だった。核能力の排除が一番に挙げられたが、これは9カ月前に達成したとトランプ本人が宣言していたし、弾道ミサイルは、完成が差し迫っていないと報告されていた。
米国防総省は、今回の作戦名を「エピック・フューリー(壮絶な怒り)」作戦であると発表した。感情をむき出しにしたような表現で、同時多発テロに対する作戦名である「不朽の自由」作戦などにみられる伝統的な作戦名の付け方とはかなり趣を異にしていた。
様々な見え方ができる米国民の評価
この作戦に対する国民の評価はかなり厳しい。イラン攻撃によってハメネイ氏が殺害されたことが報道された後、6人の米兵の死が報道される前の時期になされたCNNによる世論調査では、6割近くの米国人が攻撃を認めていない。
党派別でみると民主党員で認めているのは18%であるが、一方で共和党はどうだっただろうか。共和員の77%は攻撃を認めている。ただ、共和党員の中でも大きく割れている点がある。
