トランプ2.0
アメリカ共和党のドナルド・トランプ氏が再び大統領の座に就く。第一次政権の時も大きな変革をもたらしてきたが、第二次政権でもその動きは強まりそうだ。大国・アメリカの動きは国際情勢にも影響を及ぼす。日本にとっても米国の現状と課題は知っていく必要がある。トランプが新たに米国や世界を動かす「トランプ2.0」をウオッチする。(AP/アフロ)

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2025/07/12 海野素央
7月7日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領(以下、初出以外敬称および官職名等略)は、自身のSNSに日本や韓国に送付した関税に関する書簡を掲載した。以下では、トランプのこの書簡の狙いと日米関税交渉の打開策について述べた上で、同交渉を文…
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2025/06/30 海野素央
トランプが全面に出したメッセージとは、「力による平和(Peace Through Strength)」であった。そもそもトランプの「力による平和」とは、米国の圧倒的な軍事力を背景に、戦争を始めたり、加担することではなく、相手にディールをも…
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2025/06/26 斎藤 彰
トランプ米大統領が国家予算の“浪費”にメスを入れるためスタートさせた特別組織「政府効率化省」(DOGE)旋風は、発足4カ月足らずで失速しつつある。だが、国内外に残した爪痕はことのほか大きい。
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2025/06/11 斎藤 彰
米国のトランプ大統領が大々的に打ち上げた次世代ミサイル防衛システム「ゴールデン・ドーム」構想は、途方もない開発コストばかりか、技術的にもほとんど実現不可能との見方が専門家の間で広がっている。
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2025/06/05 海野素央
トランプは自分の政策の実施状況や成果が思わしくない場合、手持ちの多くのカードの中で、その状況から国民の目を逸らすためにより大きなインパクトを与える可能性のあるカードを選んで切る。それが今回の場合、「ハーバード叩き」と、「日本製鉄の新たな利…
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2025/05/22 斎藤 彰
トランプ関税にストップがかけられるか――。米政権の関税措置巡り、被害対象の企業、自治体、人権保護団体などから訴訟が相次いでいる。最終的には共和党系判事多数の最高裁が難しい判断を迫られることになる。
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2025/05/20 海野素央
ドナルド・トランプ米大統領(以下、人名については初出のみ敬称および官職名を付す)は、英国に続いて中国とも関税交渉において合意した。対中関税交渉において、トランプはディール(取引)を成功にみせるための心理作戦に出たが、彼のディールのやり方に…
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2025/05/15 海野素央
本稿では、まず、トランプが、なぜ英国との関税交渉合意を突然発表したのかについて述べる。次に、トランプは現在、どのような心境で関税交渉を行っているのかを、根拠を挙げて推察してみる。さらに、日本はトランプに対してどのような交渉のやり方をすれば…
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2025/05/13 斎藤 彰
トランプ関税の最大の目的とされる米国製造業の復活は、実際には、きわめて達成困難かつ、数十年後の大事業との見方が経済専門家たちの間で広がりつつある。
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2025/05/02 海野素央
米メディアでは、トランプ関税を巡るトランプ政権内における強硬派ピーター・ナバロ大統領上級顧問(75、以下、初出以外敬称および官職名等略)と穏健派スコット・ベッセント財務長官(63)の対立が連日取り上げられている。このパワーゲームは、とりあ…
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2025/04/22 斎藤 彰
米トランプ第二次政権発足以来、米欧間での応酬がエスカレートしつつある。だが、対立の深刻化は、中露両国を利するばかりか、日本外交にとっても痛手となりかねない。
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2025/04/11 海野素央
大統領補佐官が民間通信アプリ「シグナル」を利用したチャットグループに、雑誌『アトランティック』の編集長ジェフリー・ゴールドバーグ氏を誤って招待し、イランから支援を受ける武装集団フーシ派への攻撃計画を共有してしまったという、いわゆる「シグナ…
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2025/04/08 斎藤 彰
米国のトランプ大統領はなぜ、ロシアのプーチン大統領に融和的態度をとり続けるのか――。その背景として見逃せないのが、いまだに全体像がつかめない過去5回の謎めいた両国首脳会談だ。
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2025/03/19 斎藤 彰
合衆国憲法、法律無視の執政をただちに転換すべきだ――。トランプ政権が次々に打ち出す破天荒な内外政策に危機感を抱いた各大学の大勢の政治学者たちがこのほど、大統領を糾弾する声明文を発表するなど、学会レベルで抗議の渦が広がりつつある。
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2025/03/13 海野素央
前回では、保守政治活動会議(CPAC シーパック)で極右リーダーやMAGA(マガ:Make America Great Again 米国を再び偉大にする)運動を支持するトランプ支持者たちと交わした会話を紹介した。今回は、ウクライナ問題に焦…
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CPAC2025に参加
2025/03/10 海野素央米保守政治行動会議(CPAC シーパック)の年次大会に出席した。その目的は、ドナルド・トランプ米大統領(以下、初出以外敬称および官職名等略)を支持するMAGA(マガ Make America Great Again:米国を再び偉大にする)…
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2025/03/10 斎藤 彰
内外政策をめぐる米国のトランプ大統領の“暴走”ぶりに歯止めがかからなくなっている。独断的執政を許す背景にあるのは、衰えを見せない「唯一超大国」としての比類なきアメリカン・パワーにほかならない。
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2025/02/19 斎藤 彰
対応しきれないほどの多くの大統領令を矢継ぎ早に発動し、“監視役”の既存メディアを目くらまし状態に追い込む――。トランプ米政権が打ち出した「Flood Zone」と呼ばれる戦略がにわかに注目されている。
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2025/02/17 海野素央
2期目のドナルド・トランプ米大統領(以下、初出以外敬称および官職名等略)は、1月20日の就任演説の中で「未来は「未来はわれわれのもので、この国の黄金時代が今始まったばかりだ」と言い、自分の政権下で米国は「黄金時代」を迎えると宣言した。では…
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