2025年4月15日(火)

Wedge REPORT

2025年4月9日

 女性問題で現職が不信任決議を受け失職したことに伴い行われた大阪府岸和田市長選の投開票が4月6日に行われ、新人の佐野英利氏が当選した。選挙では、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が当選を目指さず、失職した現職について情報発信する「2馬力選挙」を行うとして立候補を表明。結果的に立候補を見送り、現職の〝応援〟にまわったが、選挙戦に少なからず影響を及ぼした。

 昨秋の兵庫県知事選でパワハラ疑惑を受けていた現職の斎藤元彦氏を応援する「2馬力」行為、今年3月の千葉県知事選で当選を視野に入れない県外での選挙活動に続く〝出馬〟。立花氏は「もう、2馬力選挙は行わない」といった趣旨の発言をしているが、今後もこれまでにない選挙活動が展開される可能性もある。

立花氏は千葉県知事選では、千葉県外で演説などの選挙活動を展開した(産経新聞社)

 2馬力選挙や県外での選挙活動については、批判や抗議も多く、国は公職選挙法の改正など議論を進めている。しかし、新たな規制を設けても、別の「グレーゾーン」を狙い新たな手を打つ候補者が出ることもあり得る。

 新たな選挙活動について、時代に応じた対応や姿勢を持つ必要がありそうだ。既存メディアは手をこまねくしかないのか。千葉県知事選を地元紙の千葉日報がどう報じたのかを見ながら考えてみたい。


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