2025年4月20日(日)

Wedge REPORT

2025年4月9日

地方メディアもSNSやプラットフォームの「活用」を

 今後も繰り広げられるとみられる〝新たな選挙活動〟に対し新聞やテレビといったオールドメディアは何ができるのか。平口氏は「過度な公平性にとらわれることなく自由に報道することが大切」と語る。

平口氏は「既存メディアは時にSNSやプラットフォームを活用することも必要」と語る

 先述した2馬力選挙への批判記事は、まさにその結果であった。その上で、地方メディアは「プラットフォームやSNSを上手く活用して、情報を多くの読者に届ける努力もできる」と強調する。

 「既成メディア、とりわけ地方メディアはいまだ保守的な組織となっており、SNSに対して『炎上もたびたび起きる、何だか得体のしれない怖いもの』と捉えていることも少なくない。しかし、そのような場が現代の情報流通の主戦場となっている現実を受け止めて、読者に情報を届ける手段として利用できるところは利用した方がいい」

 2馬力選挙の批判記事は、Xでも拡散され、全国の人にこの問題を考えてもらう機会を作ることができた。これは一地方紙の紙面掲載だけではできないことだ。

 SNSやプラットフォームがニュースや世論を支配することについては多くの懸念があるだろう。ただ、情報流通の場として大きく発展し、選挙にも影響力を持っている以上、活用すべき部分もあるのかもしれない。

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