過去にコンプライアンス上の問題が複数確認されたとして、芸能活動を無期限で休止しているタレントの国分太一氏が記者会見した。国分氏は、日本テレビによって自らに下された「コンプライアンス違反」という「評価」をめぐり、「答え合わせをしたい」と繰り返し述べた。
国分氏の記者会見については、テレビその他のマスコミでも広く報道された。これを受けて、他のタレントも発言をしている。SNSでも賛否両論があるようだ。
読者の中にも、この「答え合わせ」という言葉に違和感を抱いた人も少なくないと思う。よく考えてみると、国分氏が実際にどのような言動を行ったのか、全くわからないのだ。「コンプライアンス違反」という「評価」だけが独り歩きをしている。
こうした「評価」だけに興味や関心が向けられている状況は「評価型社会」とも言える。これは、日常生活を送る私たちにも影響を及ぼしかねない。法律家の目線から解説してみたい。
