特集:「存立危機事態」発言と日中関係
高市早苗首相が国会答弁で台湾有事を巡り、集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」になり得ると述べたことに対し、中国が強く反発している。中国は経済的な制裁が講じられ、修復の兆しは見えてこない。なぜ、溝は深まるのか、歴史的背景や最新の動向を解説・レポートする。
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2025/11/25 渡邊啓貴台湾危機が「存立危機事態」に当たるという高市首相の発言が紛糾している。華々しい外交をスタートさせていた中でである。これらはともに首相が目指す「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」がある。戦後日本が目指した外交の中でどのような意味をもつのか。
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2025/11/21 城山英巳近年、日中間のパイプが急激にやせ細っている。国民からの高い支持率を背に発足した高市政権はその自覚と、パイプの再構築に向けた外交努力が欠かせない。
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2025/11/21 樋泉克夫習近平政権の日本に対する強硬姿勢は、金井正彰アジア大洋州局長を迎えた中国側の劉勁松アジア局長がみせた出で立ちから十分に類推できる。劉局長が人民服のポケットに手を突っ込んでいるのには意味がある。
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2025/11/20 高口康太訪日旅行や留学の自粛、日本映画の公開延期、イベント中止など、対日”制裁”が打ち出されている。なぜ外交問題が、旅行、留学、映画、芸能イベントといった分野にまで波及するのか。仕組みを理解しなければ、中国の対日姿勢は読み解けない。
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2025/11/19 野嶋 剛中国が高市早苗首相の発言への中国の過剰にも見える対日制裁と批判の言辞に対し、「台湾」というファクターの本質的問題がやや見過ごされている。日本と台湾、台湾内部、そして日本内部に分断を作り出す狙いがあると分析できる。
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2025/11/18 中島恵高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に中国政府が反発、日本への渡航を自粛するよう厳重注意した。日本への留学を慎重にするようにも呼びかけた。中国国民からも戸惑いの声あるが、今後、貿易など経済面への報復にエスカレートしていく可能性もある。
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2025/11/17 勝股秀通台湾有事と存立危機事態を巡る高市早苗首相の発言は、一般に公開されている予算委員会の場で議論する内容だったのか。国会における「秘密会」の運用など議論や審議を改善し、ルールづくりを急ぐ必要がある。
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2025/11/17 吉永ケンジ靖国神社を毎年参拝してきた高市早苗首相と日本を「敵性国家」と呼んだ李在明大統領が和やかに語り合った。「極右」と「左派」——そんなレッテルは、どこかへ消え去ったのか。
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2025/11/11 岡崎研究所日本が防衛力を拡大することが米国の利益となり、トランプ大統領の圧力で日本はその方向に動いている。日本にとっても3つの利益があり、日米での重複部分は小さくない。
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