今月は新年度に向けて読んでおきたい一冊を選んでみました。
新たな発見がたくさんあるに違いありません。
イスラエルの建国からガザ侵攻まで
イスラエル・パレスチナ紛争は、2023年10月7日にイスラエルに攻撃を仕掛けたハマスが悪いのか─。イスラエルは1967年のパレスチナ占領時から、その難民問題をなきものにしようと画策していたという。イスラエルはハマスからの攻撃を利用してガザ侵攻を行い、パレスチナを「完全排除」したい狙いのようだ。欧米諸国はイスラエルを支持しているが、立場が変われば見方が変わる。何が真実なのか見極めるのは難しいが、歴史を広く正しく知って公平な目をもちたい。
文明の衣を脱ぎ捨てる
海外などに行く際、「事前情報を収集せずに行くと面白いよ」と言われたことがある。でもやっぱり心配なので、スマホなどなかった学生時代から『地球の歩き方』などを買って、おすすめの食堂や、目的地に行くためのバス乗り場を調べたりしていた。本書の著者は探検家であり、極夜の北極圏など、普通の人ではとても行けない場所に行っているが、それでもやっぱり地図だけは持っていた。今回はそれすら捨てて、未知の日高山脈に足を踏み入れていく。