この攻撃が長期戦になるかという点で、44%が「なりそう」、同じく44%が「ならないだろう」と考えている。また、地上軍の派遣に対しては、38%が「反対」、35%が「わからない」、27%が「支持する」となっている。
ここでは同じ共和党の中でも、海外のことに介入することに反対したことをもってトランプを支持した人々の存在が見逃せない。トランプは2024年の選挙期間中、海外の出来事に介入せず、戦争を終わらせると主張し、そのことが支持を増やすことに役立った。国内で苦しむ人々や取り組むべき問題が山積しているのに、海外に出かけて行って大量の予算を使い、時には米国軍人の命まで失わせるような政策には反対と訴えたのだ。
トランプの反論
そのような経緯があるので、海外への介入を盛んに進めているトランプ政権を批判する共和党員の動きは既に始まっている。それもMAGA(Make America Great Again:米国を再び偉大にする運動に賛同する人々)派の有力人物としてトランプを大統領に押し上げるのに大きく貢献した人の中からである。
人気コメンテーターで長らく熱心なトランプ支持者だったメーガン・ケリーは、「彼は誤った道を進んでいる」とトランプのイラン攻撃を批判した。同じくトランプ支持で有名な保守政治コメンテーターのタッカー・カールソンも、今回のイラン攻撃は「まったくもって嫌悪感を催すほど邪悪だ」と述べた。
トランプはそれらの批判にいちいち反撃せずにはいられなかった。ジャーナリストのレイチェル・ベイドとの電話インタビューで、メーガンは「歴史の本を勉強すべきだ」と述べて国際関係のことは何もわかっていないと示唆した。カールソンについても、彼の言葉には何の影響もないと述べた。
彼らがMAGA派と呼ばれていることを意識して、トランプは「MAGAはトランプだ。MAGAはあの二人じゃない」と述べたという。
近年トランプと袂を分かったマージョリー・テイラー・グリーン元下院議員が、イラン攻撃を批判して、トランプの「頭の中はどうなっているんだ」「彼は人生の最終盤にかかっている男だ」と批判すると、ホワイトハウス広報を通して、「グリーン元下院議員は任期途中で有権者とアメリカ第一運動を見捨てた。トランプ大統領は毎日『アメリカを再び偉大に』するために戦っている。我々は根性なしのための時間はない」との声明を公表した。また、バンス副大統領をFOXニュースなどに出演させて必死に反撃してもいる。
ぶれる政権の姿勢
加えて今回の作戦を巡る様々なことが、多くの米国人に、疑問を抱かせており、それが作戦に対する支持の伸び悩みを招いている。
ヘグセス長官は2日の記者会見で、「地球上のどこであれ、米国人を殺害したり脅したりすれば、われわれは追い詰め、そして殺害する」と強い調子で述べた。この時点でイランの攻撃によって米兵が数人死亡していたことが明らかとなっており、それに対するコメントと思われる。
ただ、同時に既に100人以上のイラン人児童が攻撃で殺害されていることが明らかになっており、米国人が犠牲になったとはいえ、そのあまりに大きくあからさまな命の価値の差について米国人の視聴者の中にも必ずしも共感できない者もいたのではないだろうか。
