世界情勢を見ていて強く感じることがあります。水産物に限らず日本での生産を回復させるMADE IN JAPANへの回帰が必要ということです。
中国が日本の水産物を輸入禁止にしたことに関して、影響は限定的であると、ロシアの輸入停止で起きた例を基に何度か記事で書きました。世界では水産物の貿易は増加の一途です。中国が輸入を止めた分は、それ以外の国々に輸出されていきました。2023年に輸出停止で懸念された中国向けを主体としていたホタテガイは、中国ゼロでも供給が足りず価格は過去最高値です。
14年にロシアがクリミア半島に侵攻し、その影響でそれまでノルウェーの水産物輸出先として最大だったロシアが輸入を停止しました。しかしながら、ロシアに輸出されていた分は欧州連合(EU)を主体に吸収されていきました。
ロシアへはゼロでも、ノルウェーの水産物輸出は世界第2位(1位は中国)で毎年過去最高を更新し続けており絶好調です(上グラフ 紺が漁業で青が養殖)。25年は、日本(24年)の約8倍の約2兆8000億円(1815億ノルウェークローネ)です。
もちろん、特定の水産物(例:中国向けのナマコ、韓国向けのホヤ)のように、その国でなければ十分数量や単価が取れないものもあります。しかしながら、全体としては輸出国を増やすなどで対策は打てます。
問題は輸出ではなく輸入の方なのです。

