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2025/06/26 片野 歩
人口増加により水産物の需要が世界的に増え続けてる中、漁業を成長産業にしている国々は資源管理をしているため、漁獲量の増加はあまり期待できない。需要を補うのは養殖物。中でも、環境に配慮された陸上養殖に注目が集まる。陸上養殖は供給を補うのか。
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2025/05/28 片野 歩
日本の漁獲量減少の原因を「黒潮大蛇行の影響」が挙げられている。環境要因を責任転嫁するのは簡単だが、もっと広い視野で日本の海の周りを眺めると、黒潮大蛇行の影響と漁獲量の関係で様々な矛盾が浮き出てくる。
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2025/04/30 片野 歩
魚売り場、外食などで提供できる魚の種類も量も減り続けています。日本の生産量(漁業と養殖)が減り続け、世界の水産物の需要が増加して輸入量も減少しているからです。そして、水産物の生産量が驚くことに、韓国に抜かれそうなのです。
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2025/03/31 片野 歩
北太平洋漁業委員会(NPFC)が開催され、サンマの北太平洋全域での漁獲枠を2025年は現行から10%削減で合意した。資源回復へ向けた動きではあるが、資源管理としても、日本としても大きな問題をはらむ。解説していきたい。
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2025/02/28 片野 歩
マサバが獲れない状態が深刻化しています。水産庁が来シーズンの漁獲枠を8割減らすことも伝えられている。これは資源量の実態に合った漁獲枠でなかったことが、本質的な問題で、幼魚に至るまで過剰な漁獲が進み、激減してしまっている。
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2025/01/28 片野 歩
世界全体で水産物の生産量が増え続けているのに対し、日本では減っている。理由はTACの意味や効果が関係者に正しく理解されていないからだ。TACは設定されても実際の漁獲量より多く、資源管理に効果がないという事態が起きてしまっている。
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2024/12/27 片野 歩
年末を迎え、売り場にたくさん並ぶズワイガニのパックに貼られている「バルダイ種」との表示に気づいた人もいるのではないか。ズワイガニの一種なのだが、その表示には深い意味がある。また、日本でも今、たくさん獲れており、好機を生かす必要がある。
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2024/11/13 片野 歩
冬の味覚、日本海のズワイガニ漁が11月6日に解禁されました。資源管理が功を奏し、8年ぶりの高水準になっているとも言われていますが、本当に回復しているのでしょうか?大きくズワイガニの資源量を増加させているノルウェーと比較してみましょう。
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2024/10/07 片野 歩
日本では大型クロマグロの分類を30キロ以上とし、100キロもあれば大物と思われるが、ノルウェーで水揚げされたマグロは、小さくても168キロ、大きいものは396キロもある。なぜ、ここまで差があるのか。
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2024/08/22 片野 歩
2024年8月10日に漁が解禁され、今年もサンマの季節が来た。毎年のように大不漁が伝えられていたが、水揚げが増えていると報道されている。ただ、その値段は1尾18円の店もあれば、1尾7万円で落札する卸しもある。どういうことなのか、解説します。
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2024/07/23 片野 歩
土用の丑の日が近くなると、ウナギの話題が出てくるが、日本のウナギ・二ホンウナギは絶滅危惧種に指定されており、資源激減のため、価格の高騰が続いている。「完全養殖」の技術向上が伝えられているが、解決できるのか?その前にできることがある。
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2024/06/19 片野 歩
6月に解禁となった北海道南部のスルメイカ漁の初水揚げが函館であり、前年の6分の1のたった200キロでした。“記録的不漁”といった言葉が、漁業では、資源管理制度の不備で枕詞のように毎年繰り返されるようになってしまっています。
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2024/05/09 片野 歩
日本人が大好きな魚・サバ。そのサバ資源が危機に瀕しています。しかしながら不漁とはいえゼロにはならず、どこかでサバが水揚げされており、その実感は今一つないのかもしれません。知られていないサバ資源の話をしましょう。
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2024/04/03 片野 歩
かつて瀬戸内海に春をつげていた風物詩イカナゴの不漁が全国で深刻化している。原因は海水温上昇であるとか、水がきれいになりすぎてプラントンが不足したからなどと報道されている。もちろんこれらが原因ではないとは言わないが、本当に主な原因なのか?
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2024/03/12 片野 歩
東日本大震災が発生し甚大な被害が出てから13年、東北の水産業は放射性物質より、漁獲圧が減少して資源が急回復しました。皮肉にも水産業を復活できる機会が訪れ、漁船や加工流通施設など、ハード面は復活した中、現場はどうなっているでしょうか?
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2024/02/29 片野 歩
海外に釣りに行けば大きな魚が釣れる。そう思っている釣り人は多いのではないでしょうか。日本の海は、世界三大漁場の一つに含まれているのに、なぜ日本ではなく、海外では大きな魚がたくさん釣れるのでしょうか。
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2024/01/23 片野 歩
2023年の年末カニ商戦は好調でしたが、これはロシアへの制裁による国際買い付け競争が落ち着き輸入価格が大幅に下がった一過性のものだ。今回は国内に目を向け、とてももったいない国産ズワイガニの資源管理の話をしましょう。
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2023/12/28 片野 歩
サバの水揚げ最盛期の秋は過ぎても、資源があると言われているサバはほとんど見つからず、ほとんどが小サバ。資源がなくなっているのは事実で、実際の漁獲量より大きな漁獲枠が設定されていて、漁業者は悪いと思っていても獲らざるを得ない状況となっている。
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2023/10/31 片野 歩
卵を抱え、脂ものったお馴染みの干しシシャモ。原料の2大供給国は、ノルウェーとアイスランドで、漁獲可能量は約20万トンと、22年の漁獲量が200トンまで落ち込んだ北海道と3桁違いの数量です。どうしてこれだけ差が出てしまったのか。
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2023/10/11 片野 歩
東電福島第一原発の処理水海洋放出に対して、中国が日本産水産物の輸入を8月末から停止しました。近年、これによく似たケースがあります。最大の顧客でったロシアから輸入停止された、世界第2位の水産物輸出国であるノルウェーです。
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