2024年12月21日(土)

日本の漁業 こうすれば復活できる

2024年7月23日

 毎年の夏・土用の丑の日が近くなると、ウナギの話題が出てきます。日本のウナギ・二ホンウナギは国際自然保護連合(IUCN)が2014年より絶滅危惧種(IB類)に指定しています。同じカテゴリーに分類されているのが鳥でいうと「トキ」です。それだけ資源が激減してしまったため、価格の高騰が続いています。

これからも「土用の丑の日」にウナギを食べれるのか(筆者提供)

 今年(2024年)は「完全養殖」の技術向上で、生産効率が高まっていると報道されています。16年に1尾4万円だったシラスウナギ(ウナギの幼魚)の価格が、1821円まで低下したそうです。天然シラスウナギの取引価格の1尾500~600円程度に比べるとまだ高いものの、水産庁は1尾1000円以下のコスト実現を目指しています。

シラスウナギ(筆者提供) 

 魚の養殖には完全養殖と畜養があります。前者は人工ふ化から育てた成魚が産卵し、卵からふ化させた魚を生け簀や水槽で育てる養殖です。クロマグロやウナギの完全養殖は大きな話題になりました。

 一方、畜養は天然の稚魚や、やせた魚に餌を与えて育てる養殖です。クロマグロやカンパチなどに代表されます。クロマグロとウナギは、完全養殖(マイナー)と畜養の両方があります。


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