◆今日のお悩み
物価は上がり続け、実質賃金は低下傾向が続いています。生活者の節約志向は強まり、消費は慎重になっています。価格を抑えなければ売れないのでしょうか。それとも、別の選ばれ方があるのでしょうか。これからの時代に選ばれる企業とは、どのような企業なのでしょうか。
物価は上がり続け、実質賃金は低下傾向が続いています。生活者の節約志向は強まり、消費は慎重になっています。価格を抑えなければ売れないのでしょうか。それとも、別の選ばれ方があるのでしょうか。これからの時代に選ばれる企業とは、どのような企業なのでしょうか。
ステルス値上げが残す違和感
スーパーの棚の前で、ふと立ち止まる。いつも家族が好きで買っている菓子を手に取る。値段は以前と同じだ。
ほっとしかけたその時、裏面表示に目が留まる。内容量が減っている。箱の大きさは変わらないのに、個数が一つ少ない。あるいは、数グラムだけ軽くなっている。
ほんのわずかな違いだ。だが、その事実に気づいた瞬間、胸の奥に小さな違和感が広がる。
「仕方がない」と頭では理解している。小麦は上がり、砂糖も油も値上がりし、物流費や電気代も上昇している。企業が苦しいことも想像できる。
それでも釈然としない。価格はそのままで、中身だけが静かに変わっている。説明もなく、知らせもなく……。
残るのは納得ではなく残念さだ。金額以上に、「知らされなかった」という事実がじわりと信頼を削っていく。
近年頻発するステルス値上げは、単なる価格調整ではない。企業と消費者の関係性を映す鏡のような出来事である。目に見えない小さな変更が、目に見えない心の距離を生む。
