2024年12月15日(日)

経済の常識 VS 政策の非常識

2024年11月22日

 アメリカ大統領選は、予想外のトランプ氏の圧勝に終わった。もちろん、選挙人の数では312人対226人とトランプ氏の圧勝でも、投票数では7666.9万票(50.0%)対7408.8万票(48.3%)と1.7%の僅差だという声もあるかもしれないが、共和党と民主党が伯仲している激戦州でトランプ氏がすべて勝利、上下院ともに共和党が勝利したのだから、圧勝というしかないだろう。

日本も米国も関心が高いのはやはり「物の値段」のようだ(Hakase_/gettyimages)

 投票先を決めるにあたってどの争点を重視したかとアメリカの有権者に聞くと、経済と答えた人が一番多く、以下、医療、最高裁人事、外交、移民と答えているという(「それぞれの候補にとって勝因となり得る計10の強み」BBCニュースJapan 2024年11月5日)。移民が争点だと思っていたが、やはり経済が一番重要なのだ。

 なお、医療とはアメリカの高い医療費を何とかしてくれということ、最高裁人事は中絶問題に直結するからで、外交はイスラエル戦争、ウクライナ戦争への関心と過去のイラク、アフガニスタンなどへの介入への不信、移民は国境の壁をどうするかということだろう。


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