2024年4月20日(土)

古希バックパッカー海外放浪記

2018年1月21日

F君の端倪すべからざる海外放浪

漁港直送の海鮮が並ぶホアヒン夜市の魚屋さん

 彼も私と同様に毎回テーマを決めて数カ月を海外で過ごし一旦帰国して再び数カ月の旅に出るというパターンである。ただし、彼の海外放浪のスタイルは私と異なり極めて精力的である。

 パタヤでは毎日数時間はビーチや丘を散歩、そしてプールで泳ぐ。そして大量の書籍や音楽・落語などをデータで持参して自由時間を有効活用する。元来かなりの読書家であり音楽もクラッシックからロックまで幅広い。訪問地の博物館・美術館をほぼ全てカバーする。

 そしてフェイスブックで毎日の出来事・感想を写真付きでアップ。多数の友人たちと旅先でも交流している。オジサン海外放浪のお手本のようなスタイルだ。

パタヤ・ビーチは誰のもの?

ビーチ沿いにリゾートホテルが並ぶホアヒンの浜辺

 F君によるとパタヤ・ビーチはベトナム戦争中に米国兵の保養地として開発された。そうした経緯から現在でも欧米白人中心の観光地なのだそうだ。確かにバンコクの夜の巷では幅を利かせている日本人は少ない。たまに仕事関係でタイに来ている邦人オジサンたちを見かける程度だ。

 大半は欧米のオジサンである。タイの女性を連れた欧米オジサンが目立つ。欧米では離婚率が高い。物価の安いタイで現地女性と暮らすというのは、ひとつの選択肢なのであろう。年齢的には、30代半ばから40代後半くらいの女性が多いようだ。パタヤに限らずタイの他のビーチリゾートでも、欧米オジサンたちのお相手の女性は同様な感じであった。

 他方で中国人観光客も数が多いが、団体客はパタヤの中心地を外れた地域にあるホテルに宿泊している。F君によると地元では中国人団体客を受け容れるホテルを一つの地域に限定し隔離する方策を取っているという。冬場の避寒地として長期滞在する欧米人を引き留めるためである。

⇒第2回に続く

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。


新着記事

»もっと見る