今月の旅指南

2011年1月7日

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辻 一子 (つじ・いちこ)

岡山県生まれ。フリーライター。旅行会社のPR誌の編集者を経て、1998年からフリーランスに。旅の雑誌を中心に活躍。

重文「浅井長政夫人像」(部分)
桃山時代 和歌山県・高野山持明院所蔵 〔展示期間:1月2日~23日〕

 伯父に信長、義兄に秀吉、そして義父は家康……。戦国時代のスーパーセレブ、江姫〔ごうひめ〕の波乱にみちた生涯を描いたNHK大河ドラマがいよいよ1月9日からスタートする。江戸東京博物館で始まる「江~姫たちの戦国~」は、その放送と連動して行われる特別展だ。

 元亀〔げんき〕4(1573)年、江は、近江国小谷〔おだに〕城主・浅井長政〔あざいながまさ〕と、織田信長の妹・市との間に生まれた。姉には豊臣秀吉の側室となった茶々(淀君)、京極家当主・高次の正室となった初がいた。戦乱で両親を亡くした江は、わずか12歳で尾張国・佐治一成〔さじかずなり〕に嫁ぐ。しかし、秀吉の命で離縁、その甥、秀勝と再婚するも、すぐに死別。そして、文禄4(1595)年、徳川家康の三男、秀忠の妻となる。

 江と秀忠との間に生まれた二男五女の行く末もすごい。長男家光は三代将軍に、次男忠長は駿府城主となる。そして長女千姫は豊臣秀頼の妻に、次女珠姫〔たまひめ〕は前田利常夫人、三女勝姫は福井藩主・松平忠直夫人、四女初姫は京極忠高夫人、五女和子〔まさこ〕(東福門院)は後水尾〔ごみずのお〕天皇の中宮となり、明正〔めいしょう〕天皇を生む。まさに“華麗なる一族”である。

 今回の展覧会では、浅井三姉妹を取り巻く人々の遺品や歴史資料などが多数公開される。戦国時代の男たちの争いの中で翻弄されながらも、力強く生きた姫たちの波乱の生涯に思いを馳せてみたい。

 
 
 
 

江~姫たちの戦国~
〈開催日〉2011年1月2日~2月20日
〈会場〉東京都墨田区・江戸東京博物館(総武線両国駅下車)
〈問〉03(3626)9974
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/

◆ 「ひととき」2011年1月号より

 

 

 

  

 
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