WEDGE REPORT

2018年2月27日

»著者プロフィール
閉じる

山口亮子 (やまぐち・りょうこ)

ジャーナリスト

2010年京都大学文学部卒業、2013年北京大学歴史学系大学院修了、時事通信社を経て16年よりフリージャーナリストとして活動。

独自のアルゴリズムでトラック台数削減

 

セミナー「農業×ICT/IoT『100農家いれば100通りの農業』」での発表のようす

アルゴリズムは3パターンが用意されており、「アルゴリズム1」は人間が頭で考えて予定を組む方法をそのまま使っている。「アルゴリズム2」はサイボウズの子会社のサイボウズ・ラボが作成した独自のアルゴリズムに基づき、人が考えるよりも効率的な配車方法を作成できる。 

 「アルゴリズム3」は今後、三浦市農協で入力するデータが蓄積されていけば、ビッグデータに基づいてより最適な配車システムをつくることができるようになるというもの。

 14日のデモでは、アルゴリズム1を選ぶとトラックの台数は106台となったが、2だと85台まで台数が減った。3はまだデータが少ないため95台に増えてしまっていたが、データが蓄積されればより効率的な配車ができるようになるという。自動作成後に各トラックの積載がどうなっているかチェックし、変更を加えることも可能だ。

 時間も経費も節約できる、一挙両得のシステムは4月から運用をスタートする。同農協共販部長補佐の飯島昌祥さんは「労働時間の短縮が一番大きい。職員の負担が減るし、空いた時間を営業などに効率的に使えるので期待している」と話す。

 サイボウズと三浦市農協は2017年5月から農家の収益安定化を目的に農業のIT化推進で連携している。飯島さんは今後もIoT導入で流通や生産の効率化をしたいと誓っていた。

 「生産の面では、今後の高齢化や人手不足をITでどこまで埋めていけるかも農協として考えないといけない。出荷の面では、市場側に前年の出荷実績や今年の実績、見込みなどの情報を見てもらうことも可能なのでは」

 農協とIT会社のコラボレーションで始まった農協発の流通改革。今後に期待したい。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る