今月の旅指南

2018年9月21日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 1960年代から1990年代にアジア各地で黎明期を迎えた現代アートに焦点を当てる初の展覧会が、東京国立近代美術館で開かれる。

 会場には、日本をはじめ、韓国、中国、インドネシア、フィリピン、インドなど10を超える国・地域の90組以上の作家による絵画や彫刻、版画、写真、映像、インスタレーションなど多彩な作品約140点が一堂に会する。

 古代ジャワの女神とジーンズ姿の女性像を合体させインドネシアの複雑なアイデンティティーを表現した、ジム・スパンカットによる彫像「ケン・デデス」、ネルー政権の社会主義政策を批評的にとらえた、インド人作家ナリニ・マラニの映像作品「ユートピア」、マルコス体制の矛盾を〝読む絵画〟で示したフィリピン人作家パブロ・バエンス・サントスの絵画「マニフェスト」といった作品が鑑賞できる。

ナリニ・マラニ 《ユートピア》 1969/1976年 作家蔵

 植民地支配からの独立や民主化運動の高揚、急速に進む近代化など刻々と変化する社会情勢のなかで、既成概念にとらわれない表現方法を模索したアジア各地のアーティストたち。その多様性に満ちた作品を通して、それぞれの時代の息吹を感じられる。

●アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960−1990年代
 <開催日>2018年10月10日~12月24日
 <開催場所>東京都千代田区・東京国立近代美術館(東京メトロ東西線竹橋駅下車)
   <問>☎03-5777-8600
   URL:http://www.momat.go.jp/
   URL:http://www.momat.go.jp/am/exhibition/asia/

*情報は2018年8月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2018年10月号より

 

 

 

 

 
 


 


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