今月の旅指南

2018年7月24日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 明治から昭和にかけて活躍した近代日本画の巨匠、横山大観。約120点の優れた大観コレクションで知られる島根県・足立美術館では、大観生誕150年を記念した特別展を開催する。

 本展では、大観と同時代に活動した日本画家の作品から、大観作品と同じ画題を選び、2点並べて展示。その作風の違いを「対決」という形で見比べる。

 「横山大観VS竹内栖鳳(せいほう)」では、大観の「那智乃瀧」と栖鳳の「瀑布」を紹介。「東の大観、西の栖鳳」と評された東西二大巨匠による、水墨画の「瀧図」が競演する。

 また、大観は生涯にわたり富士山の絵を多数描いただけに、「富士図」対決も見応えがある。いずれも群青に輝く富士山と白雲を描きながら、印象が大きく異なる、大観の「霊峰四趣・夏」と川端龍子(りゅうし)の「創夜」の比較など興味は尽きない。

[左]横山大観 《霊峰四趣・夏》 昭和15年(1940) [右]川端龍子 《創夜》 昭和9年(1934)
いずれも足立美術館蔵

 このほかにも、富岡鉄斎(てっさい)や菱田春草(しゅんそう)、下村観山(かんざん)、川合玉堂(ぎょくどう)ら、近代日本画を代表する画家たちと、同テーマによる作品の対決を通して、改めて大観芸術の神髄に触れられる。

 足立美術館では館内の横山大観特別展示室でも、「生誕150年  横山大観の芸術」と題した企画展を開催中。こちらでも代表作が鑑賞できる。

●秋季特別展 大観生誕150年記念 横山大観 VS 日本画の巨匠たち
 <開催日>2018年8月31日~11月30日 

 <開催場所>島根県安来市・足立美術館(山陰本線安来駅から無料シャトルバス)
   <問>☎0854-28-7111
   URL:https://www.adachi-museum.or.jp/
 URL:https://www.adachi-museum.or.jp/archives/exhibition/autumn2018

*情報は2018年6月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2018年8月号より

 
 


 


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