中島恵の「中国最新トレンド事情」

2019年2月5日

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中島恵 (なかじま・けい)

ジャーナリスト

1967年山梨県生まれ。新聞記者を経てフリージャーナリスト。主な著書に『中国人エリートは日本人をこう見る』『中国人の誤解 日本人の誤解』(ともに日本経済新聞出版社)、『爆買い後、彼らはどこに向かうのか?』(プレジデント社)、『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?』『中国人エリートは日本をめざす』(ともに中央公論新社)、『なぜ中国人は財布を持たないのか』(日本経済新聞出版社)、『中国人富裕層はなぜ「日本の老舗」が好きなのか』(プレジデント社)『日本の「中国人」社会』(日本経済新聞出版社)などがある。

 中国の大都市に猛烈な勢いで増えているカフェ。従来、「中国はお茶文化。中国人はコーヒーは飲まない」、「中国のコーヒーは高い、まずい、薄い」といわれていたが、昨今、街角を歩いてみると、あちこちにおしゃれなカフェが出現している。そんな中、2017年12月にオープンして話題となった『スターバックス リザーブ ロースタリー シャンハイ』を訪れてみた。同店を見て、改めて中国にコーヒー文化が根づき始めていることを実感した。

世界最大規模といわれる上海のスタバ。外観だけでもインパクトがある

そびえたつ巨大ロースター

 「おススメのコーヒーはどれですか?このコーヒー豆なら、どんな飲み方がいいの?」

 私の隣に座った30代後半くらいの男性が熱心に店員に話しかけている。詳しいコーヒー豆の説明は横で聞いていてもよくわからなかったが、男性はその店員にいろいろ質問したあと、1杯のコーヒーを注文した。隣に座る同世代の妻も同じものを注文。コーヒーにちょっと詳しそうな若い夫婦は、店内の雰囲気も含めて、その深い味わいを楽しんでいるように見えた。

おしゃれな内装で座席もゆったりしている

 上海の中心地、地下鉄「南京西路」駅の11号出口を出てすぐの場所にある世界最大のスターバックス。同タイプの「ロースタリー」はアメリカ・シアトルに続いて世界で2店舗目。開業から1年以上が経った1月の平日の午後、同店を訪れてみた。外に行列はできていないが、店内に入ってみるとものすごい人で熱気がムンムンしている。同店は面積が約2800平方メートル(2フロア)もあり、一見したところ、東京で見かけるスタバと同じ店とはとても思えない。

 入ってすぐのエリアではスタバグッズの販売があり、右手の奥には黄金に輝く巨大なロースター(焙煎機)がそびえたっている。左手の奥にはイタリア発のベーカリーがあり、たくさんのパンやケーキ、チョコレートが並べられていた。焙煎したコーヒーの香りとパンの香ばしい香りが充満しているのと、大勢の人だかりで、まるでアミューズメント施設にいるかのような雰囲気だ。

巨大なロースターの前で大勢の顧客が写真撮影していた

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