卵と小麦粉と全粒粉に強反応!
遅延型フードアレルギーの検査をしてから1カ月後。待ちに待った結果が出るという日の皮膚の状態は最悪だった。まぶたが腫れて、目頭は切れるという惨状を呈していた。今までもさんざん悩まされた状態だ。本当にこれを治すヒントが、今日、与えられるのだろうか。
銀座上符メディカルクリニックの上符正志先生が、おもむろに開いて見せてくれたのは、A4サイズ数ページの綴り。
「卵と小麦と全粒粉に強反応が出ていますね」。
「そうなの? 卵も小麦も昔から食べてるんだけど。それに、そんなに頻繁に食べているわけじゃないんだけど」というのが正直な感想だ。
ちなみに、私が受けた検査は96項目のベーショックな(もちろん一番安い)ものだった。
さらに、中程度の反応として、セロリ、とうがらし、なす、ライ麦、キウイ、トマト、すいか、インゲン豆などが挙げられた。これらも、さほど食べているわけではないが、一つだけ、まるで占いが当たったように驚いたのがライ麦だった。
というのも、この3年間、健康によいと信じて毎朝ライ麦パンを食べていたのだ。検査を受ける前は、「健康オタクは危険かも」などといっていた自分が恥ずかしい。
そのうえ、前日のお昼に、都心のビジネス街に出て気が大きくなり、奮発して牡蠣のトマトソースパスタを食べたことを思い出した。パスタとトマトソースはまずい組み合わせだった。今日の不調はこのせいだろうか。
検査結果には、「なるほど」とうなずいたり、「そうなのかな」と疑問を抱いたりしたが、ともかくも強反応が出たものは6カ月、中程度の反応のものは3カ月、食べないようにと上符先生に指示された。
体内でアレルギー反応を引き起こすIgG抗体を分解するためには、3~6カ月の期間が必要だという。IgG抗体がなくなれば、また少しずつ抗原となった食品を食べることもできるようになるそうだ。
しかし、私のように強反応が3種類だけならまだなんとかなるものの、もっと多くの食品に反応が出た人はどうするのだろう。除去する順番を指示されるのだろうか。若干の疑問は残る。
何より、6カ月間も卵や小麦を食べないでいられるだろうかとの不安を感じたが、ともかくやってみるしかない。もしこれで湿疹から解放されれば、どんなにすっきりするだろう。