オトナの教養 週末の一冊

2019年4月5日

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本多カツヒロ (ほんだ・かつひろ)

ライター

1977年横浜生まれ。2009年よりフリーランスライターとして活動。政治、経済から社会問題まで幅広くカバーし、主に研究者や学者などのインタビュー記事を執筆。現在、日刊サイゾーなどに執筆中。ブログ:http://golazo-sala.cocolog-nifty.com/pinga/

 「パパ活」に「ママ活」。近頃、耳にはするがいまいち実態の見えないこれらの現象。

 パパ活の現場を取材し、『パパ活の社会学』(光文社)を上梓した一般社団法人ホワイトハンズ代表理事の坂爪真吾氏に、援交とパパ活の違い、パパ活の出会いの場である交際クラブ、パパ活で男女が求めるものなどについて話を聞いた。

(Image Source/Stockbyte)

――数年前から「援助交際」という言葉に代わり、「パパ活」、最近では「ママ活」という言葉も耳にするようになりました。

坂爪:2016年頃からネットを中心に「パパ活」という言葉が広がりはじめました。女性が年上の男性とデートをして、見返りに金銭的な援助を受け取るものです。「援助交際」という言葉を「パパ活」というソフトな言葉に言い換えることで、売る側も買う側も仲介する側にとっても援助交際よりは良いイメージのものとなり、言葉が普及したんだと思います。ただ、パパ活も援助交際も愛人契約も個人売春の言い換えに過ぎず、実質的にはほとんど変わりません。

 そういった背景のなか、これまで風俗や買春などについての取材を重ねていたのもあり、『はじめての不倫学』(光文社)の続編のようなイメージで書きました。

――パパ活は、アプリなどを通じて出会うことが多いのでしょうか?

坂爪:パパ活にはいくつかの出会いのパターンがあります。アプリなどのウェブを介したパターン、キャバクラやクラブで仲良くなりパパ活へ発展するパターン、そして本書で取り上げた交際クラブで知り合うパターンですね。

――交際クラブをそもそもご存知ない読者もいると思います。交際クラブとはどんなシステムなのでしょうか?

坂爪:それなりの社会的地位があり、お金のある既婚男性が、奥さんでは満たされない欲求を、プロである風俗やキャバクラ、クラブではない、より一般に近い女性と「安全に」婚外恋愛を楽しむことを目的としてつくられました。

――「安全」というのは?

坂爪:男女ともに対面で面談や身元確認をしますから、風俗などに比べるとはるかにリスクは低いです。

――身元を確認され、審査に通れば入会するわけですね。

坂爪:そうですね。それと同時に男性側は入会金を支払います。正式に入会すると会員専用のウェブサイトが教えられ、登録している女性のプロフィールを閲覧することができます。ただ、入会金は3万円~数十万円までと幅があり、会員のステータスにより、閲覧できる女性も変わります。

 会員専用のサイトでデートしてみたい女性を選ぶと、クラブ側が会う日時や場所などをセッティングしてくれます。ここまでが交際クラブの仕事で、会ってから先のことは各自の自己責任になります。ですから、売春の斡旋にはならないという理屈です。

――出会いをセッティングするまでが交際クラブの仕事とのことですが、出会ったら交通費やお手当などを渡すものなのでしょうか?

坂爪:そうです。大体1回のデートで3~5万円が相場ですね。現在、交際クラブに登録している男女比は3対7くらいなので、相場は下がっている傾向にあります。

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