WEDGE REPORT

2019年7月24日

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崔 碩栄 (チェ・ソギョン)

ジャーナリスト

1972年韓国ソウル生まれ。韓国の大学で日本学を専攻し、1999年渡日。関東地方の国立大学で教育学修士号を取得。日本のミュージカル劇団、IT会社などで日韓の橋渡しをする業務に従事する。現在、フリーライターとして活動、日本に関する紹介記事を中心に雑誌などに寄稿。著書に『韓国人が書いた 韓国で行われている「反日教育」の実態』(彩図社刊)、『「反日モンスター」はこうして作られた-狂暴化する韓国人の心の中の怪物〈ケムル〉』(講談社刊)がある。

日本のマスコミに登場する「反日不買運動」の姿

 日本が半導体製造の材料として利用される3品目の韓国向け輸出における優待措置を廃止したことで、日韓両国間の対立が悪化している。優待措置の中止について韓国のマスコミや政府は「報復」、「経済侵略」などという過激な表現を用いて宣伝することで国民感情を刺激し、その刺激に率直に反応した国民は日本に対する反感を隠そうともしない。

(YONHAP NEWS/アフロ)

 その中でも日本のメディアで取り上げられ、注目を集めているのが「日本製品不買(不売)運動」という民族主義的、国粋主義的な運動だ。市民団体が日本ブランドであるトヨタ、ソニー、ホンダ、パナソニック、ユニクロなどに対する不買を訴えながら韓国で大人気のアサヒビールをぶちまけるパフォーマンスを、学生たちが韓国の筆記用具市場を席巻する日本メーカー、ジェットストリームやユニの筆記用具をゴミ箱に捨てながら日本産を 使うまいと宣言する姿がテレビや新聞を通じて紹介された。

 韓国マスコミにも誇るべき市民、健気な学生という扱いで報道されたこれらの様子は恐らく現在の韓国社会が望む「理想的な愛国者」の姿である(彼らの勇姿を伝えるビデオカメラやデジカメの99.9%は日本製だが)。

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