大人も夢中!
足立区役所の“学校給食”


小川たまか (おがわ・たまか)  プレスラボ取締役

1980年東京生まれ。編集プロダクション・プレスラボ取締役。ニュースサイト「下北沢経済新聞」編集長。経済誌やニュースサイトで企業取材、教育問題などを取材する一方、江戸文学も好き。Yahoo!個人でも執筆。Twitter:@ogawatam

社食に企業の想いあり

安くて気軽に利用できる、会社員の味方「社員食堂」。からだに優しい食材にこだわったり、自社製品を使用したメニューを提供したり、社食にはそれぞれの企業の工夫が凝らされている。その工夫は、自社の社員や社会全体に向けられたメッセージではないだろうか。社食を通じて表現したい企業の「想い」を紹介する。

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「足立区内の小中学生の90%以上が『給食を楽しみにしている!』と答えています。これって、偏食や好き嫌いが多く味に正直な子どもたちでは考えられない驚きの結果なんです!」

 これは、昨年7月に発売され、現在までに7万7000部以上売れている『東京・足立区の給食室~毎日食べたい12栄養素バランスごはん~』(「足立区の給食室」製作委員会/アース・スター エンターテイメント)のリリースに掲げられた文面だ。2008年度から「日本一おいしい」を目指してきたこの給食を、実は足立区役所内で食べることができる。

取材殺到で
一躍、人気メニューに

足立区役所の14階で営業する「ピガール」
(写真:足立区役所提供)

 1日に9,000人以上が利用するという足立区役所。この14階に位置するのがレストラン・ピガールだ。客は区役所を訪れる一般利用者が多いが、昼時には区役所の職員も利用する。見晴らしの良い大きな窓と、シックな内装が特徴。花火大会の様子や、「ダイヤモンド富士」を写真に収めようとカメラを携えて訪れる人もいるという。

 取材日、開店の11時より前からすでに店前に行列ができていた。並んでいる人の多くのお目当ては学校給食メニュー。足立区内の学校給食レシピを再現したメニューだ。足立区の学校給食への取り組みについては後述するが、この好評を受けて今年4月から始まった。「栄養バランスの良い給食なので、ぜひ多くの人に食べていただければ。学校給食の味を少しでも楽しんでいただければと考えた」と話すのは、足立区教育委員会学務課、おいしい給食担当係長の塚原邦夫さん。

給食メニューの人気ぶりについて話してくれたピガール店長・高久誠悟さん (撮影:編集部)

 現在550円で提供しているこの給食メニュー、1日限定30食が営業開始から1時間足らずで売り切れてしまうこともあるほどの人気ぶりだ。わざわざ区外から訪れる人も多く、給食メニューのおかげで売り上げは前年比115%の伸びという。人気の理由のひとつを、ピガール店長の高久誠悟さんは「開始直後からテレビに取り上げられたこと」と話す。

 実は、昨年の10月にプレイベントとして数週間、給食メニューを実施したことがあった。児童・生徒たちから人気のあるキムチチャーハンやサンマの蒲焼き丼を提供したが、「反響はイマイチで、館内放送で『ピガールで給食メニューが食べられる』と告知してもらったほど」。

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「社食に企業の想いあり」

著者

小川たまか(おがわ・たまか)

プレスラボ取締役

1980年東京生まれ。編集プロダクション・プレスラボ取締役。ニュースサイト「下北沢経済新聞」編集長。経済誌やニュースサイトで企業取材、教育問題などを取材する一方、江戸文学も好き。Yahoo!個人でも執筆。Twitter:@ogawatam

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