世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2013年1月15日

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 2012年12月6日付け米Wall Street Journal紙の社説は、最近、中国のナショナリズムの高揚は顕著であり、習近平が、軍を抑えることを希望するが、それは、米国とその同盟国が結束して抑止力を固めることで促進できるかもしれない、と論じています。

 すなわち、中国は2013年1月から、西沙群島付近の外国船の取り締まりを強化するという。また、スカーボロー環礁に監視船を常駐させるとフィリピンに通告した由である。尖閣諸島付近では、中国の船舶の活動が活発化している。中国が3年前にこの種の活動を始めたときは、一時的なものと思われていたが、どうもそうでもないらしい。

 中国共産党中央委員会の20%を占める軍人は、ますます強硬な発言をしている。12月12日には、習近平は軍の汚職などを批判したが、それは軍の忠誠心に疑いがあることを示しているとも考えられるが、最大の問題は中国のナショナリズムの高揚である。

 周辺諸国は脅威を感じている。日本は海上保安庁の船を増強しようとしているし、フィリピンは米国から中古の船を買おうとしている。しかし、中国の圧力に対抗できるのは米国の第七艦隊だけである。オバマ大統領は、従来の戦略的曖昧さから脱却しつつあるようである。

 中国の自制を期待するには、米国とその同盟国・友好国の結束と決意が必要である、と論じています。

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 最近2、3年間の中国の強硬姿勢については、周辺諸国は当惑し、また中国内部の変化について種々の推測がなされています。

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