世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2013年1月22日

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 2012年12月17日付けで、Michael Auslin米AEI研究員は、Wall Street Journal紙にて、右傾化を心配している向きもあるがそれは間違いであるとし、また、John Lee豪シドニー大学准教授は、New York Times紙にて、安倍の強硬な姿勢は、中国との関係において有益であると、それぞれ、安倍新内閣の成立に関して、期待を表明する論説を発表しています。

 すなわち、日本の右傾化を危惧する評論は多い。しかし、彼らは間違っている。民主党は政権に居る間に保守化し、自民党は国内問題では進歩的になっている。安倍は、アジアに危機をもたらすような民族主義を代表していない。

 外交問題では、日本の指導者たちは外部の評論が指摘するほどの差異はない。前回の任期中、安倍は日中関係を改善した。むしろ民主党は、任期中に、防衛計画の大綱の改編などタカ派的政策を行なっている。

 少なくとも安倍は、好戦主義者ではない。彼は、日本の外交を抜本的に変えることなく、現在の対中、対北朝鮮政策を続けるのであろう、とマイケル・オースリンは述べています。

 一方、ジョン・リーは、次のように述べています。すなわち、安倍の自信に満ちた姿勢は、日本の有権者だけでなく、日本の同盟諸国にとって歓迎されるものである。中国に弱い姿勢を示しても何も得られない。強硬な姿勢は少なくとも無害である。

 日本の世論は、これ以上中国に屈するべきではないと考えている。そして、安倍は中国に立ち向かうことが期待されている。

 選挙の前から安倍は、日米同盟の強化、防衛費の増額などを主張している。

 南シナ海及び東シナ海における中国の挑発的な行動は、鳩山の宥和的なアプローチの故ではないのであろうが、少なくとも鳩山は中国の姿勢を変えることはできなかった。

 安倍は、中国は軟弱な日本に対して譲歩することは無いだろうと考えている。強硬な姿勢を示すことは、少なくとも、無害である。あるいは、それは中国が軍事的経済的圧力をかけることの是非について中国の再考を促すことになるかもしれない、と論じています。

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 上記は、二人の全く異なった視点からの、安倍内閣歓迎の論説です。

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