「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2013年4月8日

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岸 裕司 (きし・ゆうじ)

秋津コミュニティ顧問

1952年東京生まれ。広告・デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役、習志野市立秋津小学校PTA会長時に秋津コミュニティ創設、会長を経て現在顧問兼秋津小学校コミュニティルーム運営委員会顧問。文部科学省委嘱コミュニティ・スクール推進員、学校と地域の融合教育研究会副会長、埼玉大学・日本大学非常勤講師、ほか。著書に『「地域暮らし」宣言』『学校を基地にお父さんのまちづくり』(ともに太郎次郎社エディタス)、『学校開放でまち育て』(学芸出版社)など。

 梅の花が咲きはじめる暖かな気候のころになると、習志野市立秋津小学校のコミュニティガーデンは、遊びにくる親子で賑わいます。

 まち工場の旋盤工だった小関智弘が30数年前に出版した『春は鉄までが匂った』(晩聲社)がありますが、その書名のよさには今でもほれぼれします。

 それを秋津にたとえると、「春は子どもまでが匂う」かな?

休日も親子が学校に集う
「コミュニティガーデン」

秋津小学校の校庭にお父さんたちが手づくりしたビオトープの池に卵を産みにきたヒキガエルをつかむ私の孫のひがたくん。

 「ユーく~ん、ひがちゃん、カエルつかまえられたよ!」と、私の孫がいいます。「ユーくん」とは、私のこと。孫や秋津の仲間に呼ばれています。

 「おっ、すごいねえ!」と、私はひがたくんに返しました。

 ポカポカ陽気の3月の日曜日。私はふたりの孫を連れてコミュニティガーデンに遊びにきました。すると、すでにきていたお兄ちゃんやお姉ちゃんたちが、ビオトープの池からヒキガエルをつかまえて遊んでいます。

 ひがたくんは、カエルをつかみたくてむずむずしています。おっかなビックリ顔でね。でも、意を決してつかみあげ、私に自慢しました。

ビオトープの池のカエルの卵をのぞいている若いお父さん。

 「おい、ここにもいるぞ!」と、若いお父さんが子どもたちに声をかけています。

 「これ、なあに?」

 ひがたくんの一歳年下のみなとくんが、お姉ちゃんにきいています。

 「これはね、お父さんがとったカエルの卵だよ」と、お姉ちゃん。

 みなとくんは、若いお父さんがバケツに入れたカエルの卵を棒切れで持ち上げています。

 このようにここは、休日も親子が集い賑わいます。休日なので学校の先生はいません。

 で、普通の公立小学校が、どうしてこんなに開放的になったのでしょうか。

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