田部康喜のTV読本

2013年8月21日

»著者プロフィール
著者
閉じる

田部康喜 (たべ・こうき)

東日本国際大学客員教授

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

 時空を超えて事件が展開するドラマの新しい挑戦は、主演の中越典子と黒谷友香のふたりの美しいヒロインが、愛おしさと哀しみを演じて、記憶に残る傑作となった。

 BSプレミアム「ダブルトーン ~2人のユミ~」は、8月3日最終回の6回連続ドラマである。再放送のみならず、DVD化も待たれる。

時空を超えて夢でつながる

 小さな広告代理店に勤める、中野由巳(中越典子)と主婦の田村裕美(黒谷友香)はある日を境目にして、夢のなかでそれぞれが過ごした1日を互いにはっきりと見るようになる。

 このふたりのユミが経験している日常は、2年間のずれがあることがわかってくる。事務用品の営業マンを夫に持つ田村裕美の時空が先行している。保育園に通う娘と3人暮らしの裕美は、税務事務所のパートを務めながら、家事にいそしむ平凡な主婦である。

 その2年後の未来を生きている中野由巳は、婚約者を事故で失って一人暮らしである。小さな代理店ながら、その仕事は充実している。

 時空を超えて夢でつながった裕美の夫である、田村洋平(吉沢悠)と知り合う。洋平の幼なじみで由巳の代理店に出入りしている、デザイナーの有沼郁子(友近)の紹介である。

 洋平や郁子と交流するうちに、由巳は裕美が2年前に亡くなっていることを知る。夢でつながる、裕美は自分が死ぬ運命にあることに驚愕する。

 洋平から裕美の死ぬ前後の事情を聞き出した由巳は、裕美のXデーが4月21日であったことを突き止める。アパートの3階のベランダから転落ししたのであった。

 裕美の死は果たして事故なのか、他殺なのか。

 ふたりのユミにつきまとうようにして現れる、龍野勲(嶋田久作)にふたりは恐怖を抱く。いったい龍野とは何者なのか。

 裕美が亡くなる運命を変えられないか、と由巳は考える。死の真相に迫ろうとする。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る