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2014年3月5日

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勝川俊雄 (かつかわ・としお)

東京海洋大学准教授

1995年東京大学農学部水産学科卒。97年同大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了。2002年同大学大学院農学生命科学研究科博士号取得(論文博士)。三重大学生物資源学部准教授等を経て15年4月より現職。

 去年は、シラスウナギの不漁のニュースがメディアを賑わせた。ニホンウナギは、絶滅危惧種に指定され、ウナギ食文化の存続を危ぶむ声が伝えられた。今年に入って、一転してシラスウナギの豊漁を伝えるニュースが相次いでいる。

 「ウナギ稚魚価格、昨年の4分の1 漁獲量が大幅増」(日経新聞 2/4)

 「シラスウナギ豊漁の気配 うな重お手ごろはまだ先?」(中日新聞1/31)

 「シラスウナギ漁回復の兆し」(読売新聞 2/23)

以前とは比較にならない低調な漁獲量

 今シーズンのシラスウナギの漁獲量は、漁期半ばの1月中旬までで9トン程度と推定されており、去年の水揚げを上回るのは確実である。それがどの程度の漁獲量なのか図1に示した。極度な不漁続きだったここ数年の中では多い方だが、それ以前とは比較にならないような低調な漁獲量なのだ。

図1 シラスウナギの漁獲量の推移
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 漁獲が減少した状態を基準に、少しでも水揚げがまとまったら「豊漁」と報じるのはウナギに限った話では無い。

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