WEDGE REPORT

2014年8月22日

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羽生英之 (Hideyuki Hanyu)さん
東京ヴェルディ1969フットボールクラブ代表取締役社長。JR東日本に入社し東日本JR古河フットボールクラブ(現・ジェフ市原)へ出向。その後Jリーグに転じ、05年、事務局長。10年、東京ヴェルディ社長に就任 (TAKAFUMI MATSUMURA)

 ヴェルディの経営権が日本テレビから新会社に引き継がれたのが2009年のことでした。1年目早々に資金がショートしそうになり、超法規的措置でJリーグの関連会社が株を取得しヴェルディを“国有化”することになりました。当時、Jリーグの事務局長だった私がクラブの社長を兼務し、出資者を探すことになったんです。

 ところがなかなか見つからず、最後には個人的な伝手を頼りました。多くの人が「おまえが言うなら」と協力してくれましたが、そうなると辞められない。Jリーグを離れ、ヴェルディの経営に専念する道を選びました。

 今年で4年目ですが、最初の3年間はとにかくJ1に上がることだけを考えていました。ただ債務超過の状態では昇格できないルールがあるので、育成した選手を売るしかない。でも、これを続けるとクラブは疲弊してしまう。そこで今年はサポーターにお願いしたんです。「飛び上がるために一回しゃがませてくれ」と。選手をなるべく売らずに、アカデミーで育てた選手で戦う。今季の成績が低迷している背景にはそういう事情があります。

 若い選手が順調に育てば、J1に昇格できると思います。昇格すれば5億円ほどの増収に直結しますから、20~30億円は視野に入る。ご批判を覚悟で言えば、将来的には200億円規模のクラブになれると私は確信しています。

 一番の理由は、私たちが東京のクラブだからです。東京には中小企業が星の数ほどある。ヴェルディが各社の横のつながりを生むハブとなり、数百社の「中小企業連合」にメインスポンサーになってもらう形が考えられます。

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