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2014年9月11日

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小川さやか (おがわ・さやか)

立命館大学 先端総合学術研究科准教授

立命館大学先端総合学術研究科准教授。1978年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。国立民族学博物館などを経て現職。著書に『都市を生きぬくための狡知 タンザニアの零細商人マチンガの民族誌』(世界思想社)。

若きアフリカ研究者が、新たに調査場所として選んだ、中国の広州インフォーマル製品を求めてアフリカ商人が集うが、日本の中古品にもチャンスはある。

GETTYIMAGES

 21世紀はアフリカの世紀だといわれる。豊富な天然資源に恵まれ、安定的な人口増加と経済成長が見込まれるアフリカは、日本にとって重要な貿易相手や新しい市場として注目されるようになった。しかしアフリカ諸国の商店や市場にあふれかえるのは、中国製品である。本稿では、アフリカの消費者にとっての中国製品の魅力を探ることで、日本の中古品ビジネスの可能性を提示したい。

日本の中古品vs中国製品

 私は、露天商や行商人の商慣行を調査するために、2000年からほぼ毎年、タンザニアに通っている。現地では10年来の友人であり、調査の有能な助手でもあるブクワの家に居候している。ブクワの子供たちは、「我が家のクリスマスはサヤカが来た日だ」と、私が持ってくる土産をとても楽しみにしている。ただ、次男だけは、現地で欲しいものを一つ買ってもらうことを好んでいる。これまでもラジオや、サッカーボールなど多様なものを買い与えたが、昨年、小学4年生になった彼に自転車が欲しいとねだられた。

 次男に手を引かれて、幹線道路沿いの商店を訪れた。彼が何カ月も前から目をつけていた自転車は、真新しい子供用マウンテンバイクだった。値段は8万タンザニアシリング(約5000円)と少し高いが、毎日、遠くまでお使いを頼まれる彼への贈り物として、よい買い物に思えた。

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