山師の手帳~“いちびり”が日本を救う~

2014年10月17日

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 ロシアの友人からプレゼントしてもらった「ボス」という名前のコーカサス犬の話をしたい。正式な名前は(カフカースカヤ・アブチャルカ)というからロシアの牧羊犬である。最近、モスクワに行って同じ犬種を見たので楽しくも懐かしいロシア犬「ボス」と一緒に暮らした日々を思い出した。

コーカサス犬・ボス (SHIGEO NAKAMURA)

 生後1週間の3キロの可愛いい子犬だから軽い気持ちで日本に連れてきたのだが、あっという間に20キロになった。それだけでも大変なのだが、最終的には80キロまで成長した。まさか、そこまで大きくなるとは思わなかったが、とりあえず鉄工所の友人に頼んでわが家の庭に動物園なみの檻を用意してもらった。

 ところが、寂しかったのか檻に入れると吠えるので近所からクレームがついた。仕方がないので数日間は一緒に寝てあげると静かになった。だが3日ほどたってそろそろ慣れたと思い、一匹にするとまた吠えだした。迫力のある雄叫びは近所の老人夫婦にとっては恐怖と感じられたのか、警察官まで見学に来られたので、仕方なく息子の部屋を開放して家の中で飼うことになった。

 毎日3回は散歩に連れて行くので近所ではちょっとした有名犬になった。TV局からも出演の依頼がきたが、知らない人には人見知りしてなつかないので苦労をした。ボスは何度か脱走をしたことがある。たいへん賢いので玄関のドアを上手く開けて脱走するのである。朝の散歩は私の役割だが、昼の散歩は妻の役割だった。女性の力では制御できないので3度ばかり散歩の最中に逃走して大騒ぎになったこともあった。普通は7歳くらいで死んでしまう大型犬だが、ボスは13年間も一緒に過ごした。私にとって最高のロシアのお友達だった。

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