WEDGE REPORT

2014年10月17日

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シンガポールよりも東京

ガネサン・ヴェラヤサン(ファン&クールベンチャーズ代表取締役社長) 1976年、マレーシア生まれ。函館工業高等専門学校、静岡大学、同大学院卒。12年、現在のファン&クールベンチャーズを設立。寿司ゲームは中華圏と東南アジア、ピザゲームは欧州で話題になり、累計800万ダウンロードを記録するヒットになった。

 寿司屋の経営シミュレーションゲームなどスマートフォン向けのアプリや広告プラットフォームの開発を手掛けるファン&クールベンチャーズ(東京都港区)の社長、ガネサン・ヴェラヤサンさん(37)は、マレーシア出身の外国人ベンチャー起業家だ。

 1996年に、函館工業高等専門学校の留学生として来日。静岡大学と同大学院で情報学を学んだ。大学院時代から起業の準備を始め、これまでに計3社を日本で設立。今の会社は、2012年に立ち上げた。東京のほか、シンガポールとマレーシアに拠点を置いている。

 ただ、シンガポールは、この数年のうちに見切りを付ける考えで、IT企業に10年間の無税制度を設けるマレーシア(MSCステータス)に、昨年からアプリなどの制作部隊を集約した。今では、シンガポールは、主にマーケティングの拠点として利用している。

 「シンガポールは無駄にコストが高く、みんなが『シンガポール疲れ』という言葉を使いはじめています。もちろん、素敵な都市ではあるんですが、シンガポールの小さな家に住むなら、東京の小さな家に住む方が快適。お金持ちや売り上げの多い企業には魅力的でも、ベンチャー企業にとっては必ずしも快適ではないのがシンガポールなんです」

 一方で、在住歴が18年にもおよぶ日本。今でも東京でビジネスを続ける理由について、ガネサンさんは「やはり、ビジネスのやりやすさでは、東京が一番ですね。東南アジアでは、いろんな民族や言語の中で競争しなければならない。

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