炎上?感動?ネットで話題のニュース

2015年2月13日

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多田慎介 (ただ・しんすけ)

プレスラボ

1983年石川県金沢市生まれ。求人広告代理店で10年間営業職を経験し、2014年にプレスラボへ編集/ライターとして転職。30代からの新たな挑戦を日々楽しんでいる。人材・組織や政治、第2の故郷である世田谷についての話題が好き。1児の父。

テレビのニュースには拾われないかもしれないけれど、ネットの一部で盛り上がったあの話題。知りたい人へお届けします。

2週間で3万通のメッセージ

 日本を代表する超人気作家と直接交流できるのだから、この盛り上がりは当然と言えるのかもしれない。

 1月15日より期間限定で開設されているサイト『村上さんのところ』(運営:新潮社 チーム縁の下)に注目が集まっている。村上春樹さんへ質問や相談、ちょっとしたメッセージを送信でき、ご本人からの返信をもらえる可能性があるという仕立てだ。
http://www.welluneednt.com/

 質問の受付期間は1月31日で終了しており、サイト上では寄せられたメッセージへの返信が粛々とアップされている。2週間で集まったメールは3万通を超えるとのことだが、現在も一つひとつの内容に目を通しているそうだ(『当主ご挨拶』より)。

 寄せられたメールは、村上さんの作品に関することから恋愛相談、日常生活のちょっとした愚痴に至るまで、実に多種多様。こうしたメッセージに対し、ときにはそっけなく、ときには共感たっぷりに返事が書かれる。あの独特の文体、独特のメタファーが含まれる文章もあったりして、村上春樹さんのファンであれば(もちろんそうでない方も)、メッセージと返信のやり取りを読むだけでも十分に楽しめるのではないだろうか。

 サイトの公開以来SNSでも多数シェアされている。ツイッターの反応を見ると、幸運にも返事をもらえて興奮する人や、読み物としてこのコンテンツを楽しんでいる人たちの声が多い。その中でも、以下のつぶやきが印象的だった。

ただの挨拶の文言だけでも村上春樹感があって、本当に村上春樹なんだなって感じる
https://twitter.com/REIYA_HEAD/status/563004049717747712

 「ただの挨拶の文言だけでも村上春樹感がある」とは実に面白い表現だが、ファンであれば言わんとするところを理解できるのではないだろうか。

ネット黎明期から交流サイトを活用

 もう一つ、「本当に村上春樹なんだなって感じる」という感想も、多くの人の気持ちを代弁しているように思う。村上春樹さんといえば、マスメディアにほとんど登場しないことで有名だ。海外を拠点に活動していることも多く、ファンとの心理的距離は決して近くはない。そのため、作品の主人公に見られるようなクールで思慮深いキャラクターが、そのままご本人のイメージにつながっているという人も多いのだろう。ある種の他愛のない会話をご本人とできる機会は、そのイメージの分だけ希少価値を増すのかもしれない。

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