「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2015年6月20日

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岸 裕司 (きし・ゆうじ)

秋津コミュニティ顧問

1952年東京生まれ。広告・デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役、習志野市立秋津小学校PTA会長時に秋津コミュニティ創設、会長を経て現在顧問兼秋津小学校コミュニティルーム運営委員会顧問。文部科学省委嘱コミュニティ・スクール推進員、学校と地域の融合教育研究会副会長、埼玉大学・日本大学非常勤講師、ほか。著書に『「地域暮らし」宣言』『学校を基地にお父さんのまちづくり』(ともに太郎次郎社エディタス)、『学校開放でまち育て』(学芸出版社)など。

 ちょっと間が空きましたが、今回も秋津っ子バザーでの子どもの金稼ぎの話の続きです。

秋津小学校の校庭に10年以上も前に手づくりしたビオトープの大池に縁側的に張り出した板部改修の基礎工事に励むおじさん

 この秋津っ子バザーは、毎年秋に催す習志野市秋津地域最大のイベントである秋津まつりを盛り上げるために、私が秋津小学校のPTA会長時に学校に事務局を置き創設した生涯学習の推進団体である秋津コミュニティが主催し、学校のロータリーで行っています。

 始めた趣旨は、子ども自身がおもちゃ箱などを片付けて、親の許可を得た不用で売れそうなものを持参して売り買いし、学校ではまずやらない現金のやり取りを通しての賢い消費者学習とリサイクル体験を行うというものです。

 そして、売り上げの10%は主催者である秋津コミュニティに「所場代」と称して収めてもらい、ボランティア団体に寄付をするなど社会貢献の育成の場でもあります。売値は、一品上限200円と開始した当時のままです。

 で、ある年の秋津っ子バザーでのこと。

 「岸さん、あの子、売り逃げよ!」と、PTA役員のお母さんが知らせにきました。

 所場代を収めないで売り逃げした少年Aがいたのです。それを見たお母さんが、ごていねいに知らせにきました。

 私は一瞬どうしたものかと思いましたが、となりにいたノリノリ父さんがいいました。

土台の基礎部用にセメントと砂を混ぜる作業

 「いいじゃんかよ、大目に見てやれよ!どうせ秋津から逃げられないんだからさぁ」とね。

 太っ腹でおおらかなお父さんのこの発言をきき、私は思わず笑い出しました。

 しかし、売り逃げ少年Aの行動をチクリにきたお母さんは、あきれた感じ。

 で、無言で去っていきました。

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