未婚大国ニッポン~“絆”のゆくえ 「まだシングル、ずっとシングル」

2015年9月1日

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にらさわあきこ (にらさわ・あきこ)

文筆家

NHKディレクターとして海外紀行番組や人気スタジオ番組などを多数手がけた後、文筆業に。幸せな生き方を追求して、取材・執筆活動を行う。本サイトでの連載に加筆修正のうえ、書き下ろし原稿を加えた『未婚当然時代~シングルたちの絆のゆくえ』(ポプラ新書)のほか、500人の男女を取材して書いた『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)や、婚活する女性たちの姿を描いた『婚活難民』(光文社)、『婚活に疲れたあなたへ』(マガジンハウス)、『婚活の神様!』(幻冬舎)など著書多数。丁寧に心情に迫る取材姿勢に、定評がある。http://www.nirasawa-akiko.com/

 同僚の男性に失恋した奈央さんは、彼を見返したい気持ちもあって、ネット婚活を開始した。3~4000円ずつを払って2つのサイトに登録すると、早速、好みの男性を発見。しかし、彼には別のサイトに誘導されるという散々な結果に終わった。

 しかし、ショックに打ちひしがれる暇もなく、もう一つのサイトでメッセージを送っていた男性から、「会わないか」と誘われて……。

 

ざっくばらんな関係を求める男


 「でも、こちらも酷かったんですよ」

 と奈央さんは、うんざりしたように言った。

 「酷いって、どういうことですか?」

 「結婚のためのサイトなのに、彼は結婚を考えてなくて、“ざっくばらんな関係”を求めているというんです」

 「確かに、後から言うのは酷いですね」

iStock

 「いいえ、最初から自己紹介にも書いてありました。だけど、意味が分からなかったので、とりあえず会う約束をしたんです。そしたら、当日になって待ち合わせ場所を急に変えられて、ターミナル駅で会う予定だったのが、私の仕事中に『マイナーな駅にする』という連絡が入っていたんです。時間もなかったので、指定の駅まで出かけたんですが、そこは彼の部屋のある町で、『このあと、どう?』と誘われました」

 「それでどうなったんですか?」

 ハラハラしながら尋ねると、

 「さすがに断って帰りましたけど、向こうもさばさばしたもので、『ニーズが合わないなら仕方ないね』って、それほど怖くありませんでした」

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