ドローン・ジャーナリズム

2015年10月14日

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渡辺秋男 (わたなべ・あきお)

クレセントエルデザイン代表

1976年、東京都生まれ。(有)クレセントエルデザイン代表。かつてヘリコプターのエンジニアだった父を持つ。日本機械学会の100周年にちなんだ『100ジュールロボットコンテスト』において、ヘリコプターをモチーフにした作品を出品し創造賞を受賞。現在はシステム開発やウェブ制作の会社を経営し、ドローンによる空撮サービスも行う。空撮映像はフランス国営テレビやNHKをはじめ世界から評価を得ている。
 

富士山、山体崩壊の今

 仮に富士山が山体崩壊を起こすと最大40万人が被災するという。山体崩壊はめったに起きない、というが、前の記事で紹介したように大沢崩れでは1日 大型ダンプカー48杯分の土砂が崩れ続けている。その危険性はないのだろうか。

 昔から富士山の土石流は麓の人々の生活を脅かし被害を与えてきた。最近では1972年(昭和47年)と1979年(昭和54年)に大きな土石流が発生し、潤井川を始め数多くの川に被害が出た。このような災害を未然に防ぐために、大沢崩れの土石流を砂防ダムによって食い止める工事が国土交通省富士山砂防事業として継続されており、現在は土石流による下流域の被害はほとんどなくなったとのことである。

 大沢崩れの下流はどうなっているのか、実際に大沢崩れをたどってみた。麓に行くと大沢崩れの扇状地近辺は大規模な工事が行われておりその様子を観察できる場所が、下の小芝橋近辺、国道139号線近くにある小さな橋だ。

 下の写真は砂防工事現場入り口付近にある大沢崩れの解説看板。

 大沢崩れによって崩壊した土砂はサイズに応じて砂防ダムの原材料や駿河湾の砂浜などに還元される。

 水無し川の大沢川は、小芝橋の次にある「大沢川橋」から「潤井川」に名前が変わる。

 橋から見る大沢川と潤井川は川と呼ぶには一種独特な風貌で、延々と続く「砂防川」と呼んだ方が良い気がした。

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