豊漁を願って勇壮なだんじりが行く

広島県三原市・能地地区
2016年3月26日~27日


狩野直美(かのう・なおみ)
東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

今月の旅指南

全国各地で行われるお祭りや美術展、舞台、音楽会など、おもに和の心が楽しめる今月の催しを厳選してご案内いたします。(画像:iStock)

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古くから瀬戸内海の漁業の拠点として栄えた、広島県三原市幸崎(さいざき)の能地(のうじ)地区。毎年3月の第4土曜と日曜には、豊漁を祈願する「能地春祭り」が開催され、だんじりと神輿(みこし)が町内を練り歩く。だんじりは上部にふとんを重ねた装飾の「ふとんだんじり」。2人の神童(しんどう)が乗り込み、太鼓を打ち鳴らす。1丁目から4丁目までの各町から合計4台のだんじりが出される。

だんじりがぶつかり合って、大きく傾くほど激しい練り

「祭りの起源は不明ですが、中断していた時期もあり、今年で147回目の開催となります。かつては『元服祭』ともいわれ、15歳になって初めて、祭りに参加することができたといいます」と、能地春祭りの総代長を務める津口幸光さん。

 祭りの開始は13時からで、初日は常盤(ときわ)神社から御神体を乗せた神輿が出発。途中、幸崎神社でも御神体を迎えて御旅所となる老婆(うばく)社に向かう。翌日は、常磐神社へと神輿が還御する。神輿の巡行時には前後をそれぞれ2台のだんじりが囲み、神社や御旅所の前で、ぶつかり合い、激しい練りが繰り広げられる。なかでも最後の練りとなる、2日目の常磐神社前では一段と熱のこもったぶつかり合いとなり、だんじりが壊れることも珍しくないとか。また、笛や獅子舞とともに、8人の神童が叩く獅子太鼓の奉納も祭りのハイライトの一つとして見逃せない。

<開催日>能地春祭り 2016年3月26日~27日
<会場>広島県三原市・能地地区(呉線安芸幸崎駅下車)
<問>三原市教育委員会文化課文化財係 ☎0848(64)9234
三原観光NAVI:http://www.mihara-kankou.com/event/1568

*情報は2016年1月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2016年3月号より

 

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