WEDGE REPORT

2016年4月22日

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 Jリーグでこの4年、3度のリーグ優勝を飾ったサンフレッチェ広島。他チームを寄せ付けない圧倒的強さではないものの、昨シーズン初開催となったJリーグチャンピオンシップでは、ガンバ大阪を相手に、2試合とも先制されながら、粘り強く戦いリーグ制覇。その後行われたFIFAクラブワールドカップ2015でも、過密日程の中、3位決定戦ではアジアチャンピオンの広州恒大淘宝足球倶楽部に逆転勝ちするなど、勝負強さが光る。チームのエースとして12年連続2桁ゴールを続ける佐藤寿人選手に、サンフレッチェ広島の強さを聞いた。また、広島が今、抱えているスタジアム問題についても話が及んだ。

サンフレッチェ広島は、地方クラブながら、この4年間で3度の優勝。予算規模の大きなチームが優勝するわけではないというスポーツの面白さを体現しているチームだ(提供:サンフレッチェ広島)

J1リーグ最多ゴール争い

 佐藤寿人選手は、3月6日、今シーズン第2節の名古屋グランパス戦でJ1リーグ最多ゴールとなる158ゴールを記録。昨シーズン最終節で、ジュビロ磐田で活躍した中山雅史選手(アスルクラロ沼津)が2008年に記録した157ゴールに並んでいたが、この日、Jリーグ史上最多ゴールを決めた。翌週には川崎フロンターレの大久保嘉人選手も158ゴールを決め、ベテランFWの二人が争う格好になっている。本インタビュー後、大久保選手は最多記録を更新し、4月16日現在で、通算161ゴールと記録を伸ばしている。

 「最多ゴールが話題になっていますけど、その数字自体が目標になってきたことはありません。これで終わりじゃないですし。ただ、もう上には誰もいないというか、僕と嘉人なので、一つ一つの積み重ねが、最多記録になっていきますよね。まあ、先に嘉人に行ってもらおうかな、と思っています」と、佐藤選手は最多記録へのこだわりはない。

 J1で158ゴール、J2でも50ゴール(2016年4月15日現在)と、日本屈指のストライカーである佐藤寿人選手は、身長170cmとFWとしては小柄である。今シーズン、J1でFW登録の103名の平均身長が178.5cm、日本人選手に限っても177.5cmと、体格で勝っているわけではなく、かといって、スピードやテクニックが頭抜けているわけでもない。

 佐藤寿人選手の特徴は、常に課題を探し、どうプレーしていけば自分が生きるのか、相手が嫌がるのかを考え、チームメートとのコンビネーションでゴールを決めることにある。さらに、自分が決めたゴールについては、なぜゴールが決められたのかを言語化できる程に、一つ一つのプレーを分析している。もちろん、決められなかった場合も同様で、さらにどうすれば次はゴールできるのかを考え、練習でシミュレーションをしている。

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