山師の手帳~“いちびり”が日本を救う~

2016年4月27日

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ゴレスタン宮殿

 テヘランのゴレスタン宮殿に行った時にイランの女子大生と一緒に写真を撮らせてもらった。チャドルを着ている年配の女性には一緒に写真を撮らせてもらうのは気が引けるが、ジーンズの上から黒いスカーフをかけている若い女子大生とは気楽に話ができた。

 ゴレスタン宮殿は観光客も多く開放的な雰囲気だったのでついつい長話になった。相手の女子学生のグループは日本のアニメや漫画に興味があるらしく、彼女の持っているデザインブックのイラストまで見せてくれた。ところがよほど親しげに見えたのか、警官が近寄ってきた。

これ以上、話していると危険ですよ

 友人のジャスールさんは「これ以上話していると危険ですよ」と、注意してくれて、「中村さんそろそろ行きましょう」といって警官からお叱りを受けるまでには至らなかった。ほんの一瞬の出来事だったが、まさかこんな美女軍団と会話までできるとは思いもよらなかった。遠目にイラン女性を見るのではなくて近くで見るのはいささか気後れはしましたが相手の女子大生が驚くほどフレンドリーだったので親近感を持った。ハーレムにいるような気になって喜んでいるその時の写真を見ると自分が脂下がって映っているので恥ずかしい限りだ。

 ジャスールさんが『危険ですよ』と注意してくれるほど、男女の接触に厳しいお国事情にあるため、残念ながらここで美女軍団の写真を掲載することは控えさせていただく。

 友人のジャスールさんからイラン女性は宗教上の理由から黒いチャドルをまとわなければ警察官から逮捕されてむち打ち刑を受けることすらあると聞いた。「そんな馬鹿な」と笑って聞き流したら真面目な面持ちで「いや実際に起こることです。もっとひどい場合は見せしめのために石打ち刑というのがあって(不倫をした女性などは)周りからボール球ぐらいの石を息絶えるまで投げられる死刑があります」と聞いて驚いた。「男尊女卑」が残っているようで、男性から誘惑されて浮気をしても女性が死刑になるほどのひどい扱いになるらしい。

 さて、イランの女性は目鼻立ちがはっきりしていてチャドルの隙間から見え隠れする視線は、ハッとするほど男心に突き刺さるような気がする。日本でも告別式などで未亡人が喪服を着てうつむいてよく顔が見えないときなどはなぜか魅かれるような風情があるのと同じではないかと思ったが、友人から話を聞いてそんな生易しい話ではないことが分かった。イランの女性はチャドルで身体を隠すが逆に自分をアピールできるのは目の部分だけですから、入念にアイシャドウを塗り男性を射止めるのですというのがジャスールさんの説明だった。事実、イラン人女性には美人が多いとよく言われている。ほりの深いはっきりとした顔立ちの美人が多いようだ。

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