したたか者の流儀

2016年5月24日

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パスカル・ヤン (Pascal Yan)

著述家

著述家。ルーヴァン・カトリック大学大学院中退(ベルギー)。証券マンとして25年間、欧州を中心に海外で過ごす。現在の職業は都内大学教授。

 

 嫌いなタレントではない、むしろファンであるが、綾小路きみまろ、ラサール石井、東京ぼん太、がセーラー服を着て歩いていたらどうであろうか。もちろん、下はズボンであってもおぞましい姿としてうつる。これが実在するのだ。

スターフェリーの水夫(Getty Images)

 香港島と九龍サイドを結ぶスターフェリーの水夫たちはまさにこれだ。
男の子の詰襟学生服と共に、不思議なのは女子中高生のセーラー服だ。元々セーラー、すなわち水夫や水兵の服で、おぞましい噴飯物と思うのが間違いで、スターフェリーの乗員はむしろ正統派ということになる。

 学生服も、どこから来たのか不思議な代物だ。外国から来たに違いないが、上野の山でこれを見かけた外国人観光客は、その異様さに気味悪がっていた。アナーキスト集団ではないかと思っているようだ。

最も罪深いランドセル

 昨今の教科書選定接待事件ともに、外国人には理解ができない。理解してもらう必要はない。しかし、日本が大好きなグローバルスタンダードをやっているのであれば、教育関連に存在する残滓は少し反省すべきであろう。

 最も罪深いのが、ランドセルかもしれない。

 オランダ語で背嚢という意味のランドセル。母国オランダに行っても存在しないのがジャポニカのランドセルで15万円もするものもある。日本の教育のゆがみの象徴と思うのだが。

 安いものでも3万円とすれば、貧困家庭には無理な値段だ。入学直前の3月になってもランドセルがない子のことを考えると胸が痛くなる。そもそも、一流ビジネスマンでもそんな高価な鞄は滅多に持てない。そして、重くて不便なランドセルは、高学年には小さすぎる。しかし、すべて隣りと同じではならないと思う日本人の相互縛り意識の中に咲いたアダ花に見えて仕方がない。

 8月15日には、ランドセルが決まるという話もある。ジジババが、お盆で帰ってきた孫のために買うのだそうだ。親は金がなく、ジジババもいない場合はどうなるのだろう。

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