今から111年前の1905年5月27日、大日本帝国海軍連合艦隊とロシア海軍のバルチック艦隊との間で日本海海戦が行われた。東郷平八郎連合艦隊司令長官率いる連合艦隊は大国ロシアのバルチック艦隊に大勝利をおさめる。東郷司令長官が乗船していた「戦艦三笠」は、神奈川県横須賀市の三笠公園に記念艦「三笠」として保存されている。
昨年の同時期に、特別な許可を得て記念艦「三笠」を空撮した。五月晴れに輝く三笠の雄姿、ぜひこちらの映像をご覧いただきたい。
西のネルソン 東の東郷
記念艦「三笠」は、世界三大記念艦のひとつである。日本海海戦は、当時アジアの小国日本が大帝国ロシアを撃滅した海戦として世界を驚愕させた。東郷司令長官が指揮した、敵前大回頭(T字作戦)は「Togo Turn」として世界的に有名である。1805年、ナポレオン戦争のトラファルガーの海戦で活躍したネルソン提督と並び称され「西のネルソン 東の東郷」と呼ばれている。
三笠公園に入ると、東郷平八郎像の後方、海側の護岸に記念艦「三笠」が見える。全長131.7メートル、幅23.2メートル。ワシントン平和条約に基づき、現在は海面ではなくコンクリートの上に設置されているが、傍の横須賀の海に照らされて、さながら港に停留しているようだ。